讃良郡条里遺跡(さらぐんじょうりいせき)は、大阪府四条畷市・寝屋川市にかける広範囲に広がる遺跡で、縄文時代から江戸時代まで続く集落跡遺跡である。
古墳中期から後期では集落を区画する溝や通路側溝と考えられる溝を検出した。調査地の全域で、弥生時代中期後葉(約2000年前)の田がみつかった。田は傾斜する地形を巧みに利用している。弥生時代中期後葉の田より高い場所では、弥生時代中期中葉(約2100 年前)の集落跡がみつかった。集落は幅0.2 mから1.0mの溝で囲まれており、何回も溝を掘り直しながら、生活を営んでいた。
- 竪穴建物
- 掘立柱建物
- 溝
- 井戸
- 土坑
- ピット
飛鳥時代後半から奈良時代前半に製作された銅鏡が見つかった。小型海獣葡萄鏡で直径3.9cmである。鏡面を研磨せず、鋳造のままのため、実用にはならない。祭祀用と考えられる。同様の内区だけの鏡は全国で12例ある。うち8点は奈良県である。類例は藤原京、平城京付近での出土であり、本鏡は当時の中央からの流通または配布と考えられる。
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