檜皮葺(ひわだぶき)は桧の樹皮を屋根を葺く工法である。
概ね30年程度で檜皮葺の損傷が大きくなるので、その都度、「屋根葺替修理」を行う必要がある。樹齢70〜80年以上の立木から採取する。立木から最初に剥がされた皮は荒皮と呼ばれ、檜皮として品質が悪く収量も少ない。一度皮を剥ぎ、8〜10年くらいたつと、新しい表皮が形成され、2度目の剥皮ができる。この皮を黒皮と呼び品質も良く収量も多い。以後8〜10年毎に採取ができる。樹皮を剥ぎ取る際に、甘皮、絹皮を残すことにより、樹木に影響させず次回以降の材料を入手できる。
屋根の垂木の上に直交する方向で一定間隔で桟を打ち、その桟に釘や縄を用いて檜皮を止める。奈良時代は、檜皮葺の建物は掘立柱だったが、瓦葺の建物は礎石を用いる。これは瓦の重さによるものである。
茅や藁に比べると高価であるため、民家にはほとんど使われない。
茅や藁に比べると高価であるため、民家にはほとんど使われない。
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