縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

檜皮葺(ひわだぶき)は桧の樹皮を屋根を葺く工法である。

概要

飛鳥時代に広まり、奈良時代で上級建築に用いられ、平安時代には最も格式の高い屋根工法となり、神社建築に使われた。

採取法

概ね30年程度で檜皮葺の損傷が大きくなるので、その都度、「屋根葺替修理」を行う必要がある。樹齢70〜80年以上の立木から採取する。立木から最初に剥がされた皮は荒皮と呼ばれ、檜皮として品質が悪く収量も少ない。一度皮を剥ぎ、8〜10年くらいたつと、新しい表皮が形成され、2度目の剥皮ができる。この皮を黒皮と呼び品質も良く収量も多い。以後8〜10年毎に採取ができる。樹皮を剥ぎ取る際に、甘皮、絹皮を残すことにより、樹木に影響させず次回以降の材料を入手できる。

施工法

屋根の垂木の上に直交する方向で一定間隔で桟を打ち、その桟に釘や縄を用いて檜皮を止める。奈良時代は、檜皮葺の建物は掘立柱だったが、瓦葺の建物は礎石を用いる。これは瓦の重さによるものである。
茅や藁に比べると高価であるため、民家にはほとんど使われない。

事例

  • 京都御所の紫宸殿
  • 住吉神社本殿
  • 室生寺五重塔
  • 出雲大社本殿
  • 吉備津神社本殿及び拝殿
  • 金峯山寺本堂

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