纒向矢塚古墳(まきむくやづかこふん)は奈良県桜井市にある前方後円墳である。
纒向型前方後円墳である。後円部はやや東西に長い楕円形。周濠は後円部のみで地形に合わせて前方部に向かう途中で途切れ、後円部南側では堀削直後にブロック状の盛土が築かれる。後円部径と前方部長の比率が2:1となる「纒向型前方後円墳」の典型例である。
第1次調査は1971年(昭和46年)、導水溝と周濠の接続部付近から庄内3式期と推測される土器群が出土する。第3次調査は2007年(平成19年)、古墳の範囲を確認するための調査。前方部前面側から周濠外側の地山の位置、削平を受けている可能性があるものの前方部墳丘との距離から本来の長さを考えると、纒向型前方後円墳の形式であることが確認された。周濠部の発掘調査において、幅23mの濠が確認されている。
- 古墳時代前期初頭(3世紀中頃以前)
タグ
コメントをかく