縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

艸墓古墳(くさはかこふん)は、奈良県桜井市谷にある方墳である。「カラト古墳」とも言われる。

概要

墳形は方墳(南北28m(24m説あり)、東西22m、高さ8m(7m説あり))で東南に開口する。古墳時代終末期の7世紀前半〜7世紀中葉の築造と推定されている、墳丘には葺石が認められる。

調査

遺構

埋葬施設は花崗岩を用いた両袖式横穴式で、玄室部は巨大な花崗岩を用い、全長13.3m。長さ4.4m、幅2.7m、高さ2m。羨道部は長さ8.8m、玄門幅1.9m、高さ約1.5mである。奥壁は1石、玄室側壁石は2石である。玄室の側壁と天井石の間隙に漆喰を塗る。石棺は竜山石製の刳抜式家型石棺で6個の縄掛突起がある。玄室中央に凝灰岩を用い、刳抜式家形石棺が置かれる。
石棺の石材は加古川流域産(現・兵庫県)の竜山石であり、その構造から、まず石棺を安置し、その後に石室、最後に墳丘を築いたと推測される。

遺物

正式な発掘調査はされていないため、出土遺物は不明。

指定

1974年(昭和49年)に国の史跡に指定された。

アクセス

  • 名称:艸墓古墳
  • 所在地: 〒633-0053  奈良県桜井市谷657
  • 交 通: JR桜井駅から徒歩25分

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳辞典』東京堂出版
  2. 青木敏(2022)『古墳図鑑』日本文芸社

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