古代の鹿(こだいのしか)は古代に生息していた鹿である。
縄文時代には猪と同様に、鹿は大事なたんぱく源として食料にされていた。鹿の角は釣り針やヤス、モリなどの魚を捕る道具として、あるいは、かんざしなどの装身具の材料としても利用されていた。吉凶を占うために鹿の骨が焼かれ、また、祭礼の道具と考えられる銅鐸に鹿の絵が描かれている。古墳時代は鹿の埴輪が作られた。近鉄川西駅南東の甲田南遺跡から鹿の絵が刻まれた弥生時代の土器片が見つかっている。古代の土器に最も多く登場する動物は鹿である。古代中国では、鹿は神の乗り物とされていたし、奈良の春日大社や広島の厳島(いつくしま)神社では神鹿(しんろく)と呼ばれ、神の使いとされている。
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