高松塚古墳(たかまつづかこふん, Takamatsuzuka Tumulus)は奈良県高市郡明日香村にある円墳である。
1962(昭和37)年頃、明日香村檜前の村人がショウガを貯蔵するため直径約60cmの穴を掘ったところ、穴の奥に擬灰岩の四角い切石が見つかった。1970年(昭和45年)に古墳近くに遊歩道を設置するための調査が必要となり、奈良県立橿原考古学研究所に発掘調査を依頼した。1972年3月に極彩色の壁画が発見された。戦後最大の発見として大きな注目を集める。石槨内部には古代中国道教の影響を受け、東壁には青龍と日像、西壁には白虎と月像、北壁には玄武、東西の両脇には人物像(4人ずつ計16人の男女の群像)、天井には星宿図が描かれている。すでに盗掘されていた石槨から,海獣葡萄鏡や刀剣金具をはじめ人骨がも出土した。
- 海獣葡萄鏡 – 702年に32年ぶりに再開された遣唐使?が帰国時に街帰った可能性が高いと言われる。直径16.8cm
- 青色ガラス製栗玉 – 直径3mm、総数936個
- ガラス製丸玉 6箇
- 琥珀製丸玉 2箇
- 金銅製透飾金具 – 直径10.8cm
- 1973年4月23日、特別史跡
- 1974年4月17日、極彩色壁画は国宝に指定 壁画4面
- 名称 高松塚古墳
- 形式:円墳
- 被葬者: 忍壁皇子説、高市皇子説、石上麻呂説、百済王禅光説
- 築造時期:694年〜710年
- 直径: 下段18m (上段23m)
- 高さ:5メートル
- 入場料:大人:300円、学生:130円(大学・高校)、小人: 70円(中学・小学)
- 所在地:〒634-0144 奈良県高市郡明日香村平田
- 交通:近鉄飛鳥駅 徒歩15分
壁画発見当時の精密な壁画模写「現状模写」をはじめ、剥落や汚れを加減した模写「一部復元模写」、さらに凝灰岩に漆喰を塗り再現した「再現模造模写」、棺を納めていた石槨を復元した「石槨模型」のほか、副葬されていた太刀装飾金具、木棺金具、海獣葡萄鏡などの「副葬品レプリカ」を展示
隣接する高松塚壁画館で、精巧な模写や石槨の模型が展示される。
隣接する高松塚壁画館で、精巧な模写や石槨の模型が展示される。
- 開館日:年中無休(12月29日〜1月3日まで休)
- 開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
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