甑(こしき)は米を蒸すための土器である。
古墳時代中期に朝鮮半島から伝わり、急速に普及する器種である。
甕に水を入れ、湯を沸かし、甑をその上に乗せ、簾やざる、布などを底に敷き、その上に米などを入れて、お湯から出る蒸気により蒸して調理する。
甑の出土量は甕と比べて少ないことから、米の調理方法は炊く方式から蒸す方式へと完全に移行したと考える研究者は少ないと言われている。甑の形態は時代順に少しずつ変化しており、特に底部に開けられた穴の形状から時代を読み取れる。
甕に水を入れ、湯を沸かし、甑をその上に乗せ、簾やざる、布などを底に敷き、その上に米などを入れて、お湯から出る蒸気により蒸して調理する。
甑の出土量は甕と比べて少ないことから、米の調理方法は炊く方式から蒸す方式へと完全に移行したと考える研究者は少ないと言われている。甑の形態は時代順に少しずつ変化しており、特に底部に開けられた穴の形状から時代を読み取れる。
弥生時代後期前半(1世紀頃)に鳥取県西部から島根県東部の地域で出現し、弥生時代後期後半以降古墳時代中期(5世紀頃)にかけて、山陰地方の集落遺跡を中心に北陸、近畿、瀬戸内地域など幅広く分布する。
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