国家珍宝帳に記載される品である。六曲
屏風が12畳献納され、元は72扇があったが、うち10扇分が伝来している。北倉に4扇が伝来し、ほかに7扇分の残欠17片が残る(参考文献1)。
夾纈は文様を彫った二枚の板の間にに裂をはさんで、締め上げて、板の背面にあけた穴からから染める方法である。インド、中国、日本で行われた古来からの防染文様染である。日本では平安以降、中国では明代の初めより多色のものは途絶えており、幻の染色となっている。
中国夾纈は遣唐使によって日本に持ち帰られ、皇室珍宝となり、屏風や佛幡及び服飾などの生地に使われるようになった。
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