縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

紫檀小架(したんのしょうか,Small Stand of Red Sandalwood)は正倉院に保管されている木製の物をかけるための道具である。

概要

長六角形の床脚付きの台座に、鳥居形の紫檀製の柱・笠木・貫で構成する。紫檀材は断面を四花形とし、笠木の先に象牙の端飾りをつけ、柱頭部と貫上に象牙の唐草文様の装飾で飾る。長短六の区画は周縁を市松文、矢筈文、斜交文の木画の界線で囲み、金箔押し玳瑁貼りとする。
六角台の基台は柿の素地、上面中央の天板は紫檀張りとする。その周縁は帯状に玳瑁を張り、木画の界線を施す。玳瑁の下に金粉を伏せ、玳瑁の透視性を効果的に使う。基台側面は象牙の界線で十区に分け、紺と赤の染め撥樓?で、四弁花文を表した象牙を甃文木画で囲む。格狭間を形作る唐草文の脚は象牙製である。

構成

上部は華奢であり、何を掛けたか不明である。象牙のフックは何のためにあるのだろうか。典雅な姿、選び抜かれた材料、卓抜な装飾技法を駆使する。

展示歴

  1. 1953年 – 第7回
  2. 1968年 – 第21回
  3. 1977年 - 第30回
  4. 1992年 – 第41回
  5. 2001年 – 第53回
  6. 2012年 - 第64回

管理

  • 名称 :紫檀小架
  • 倉番 :南倉 54
  • 用途 :調度
  • 技法 :木画
  • 寸法 :総高46.3cm、笠木長36.8cm、床高4.2cm、床幅29.3cm
  • 材質: 木製

参考文献

  1. 奈良国立博物館(1977)「第30回正倉院展目録」奈良国区立博物館

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