縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

小野毛人(おののえみし,?- 677)は飛鳥時代、天武期の官人?である。
小野妹子の子である。

概要

史書では業績は不明であるが、1613年(慶長18年)に現在の京都市左京区上高野で出土した小野毛人の墓誌(国宝)により経歴が判明した。
墓誌は鋳銅製で、文字を刻んだ後に鍍金する。文字は両面にあり、表に小野毛人が天武朝に仕え、納言の職にあって後の刑部卿で大錦上(正四位に相当する地位)にあったと記す。
677年12月上旬に造営し、埋葬したとされる。子息の小野毛野薨伝では、毛人の冠位は小錦中とされているため、没後に大錦上の贈位を受けた可能性がある。
金銅小野毛人墓誌は崇道神社の所有であるが、京都国立博物館が保管する。長さ58.9cm・幅5.9cmの短冊形の銅板で、表に1行・26字、裏に1行・8字と少し下げて埋葬した年月を記す。合わせて48字の銘文が陰刻される。
  • (原文表) 飛鳥浄御原宮治天下天皇御朝任太政官兼刑部大卿位大錦上
  • (原文裏) 小野毛人朝臣之墓営造歳次丁丑年十二月上旬即葬

参考文献

  1. 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀』岩波書店
  2. 青木和夫, 笹山晴生, 稲岡耕二,白藤礼幸(1992)『続日本紀』岩波書店
  3. 金銅小野毛人墓誌」京都国立博物館

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