新羅琴 金薄輪草形鳳形(しらぎごと きんぱくわのくさがたおおとりがた,Four Stinged Biwa-lute)は正倉院に収蔵されている四絃の琵琶である。
国家珍宝帳に記載された品である。桐材をくり抜いた槽に12本の弦を張ったもので、朝鮮では伽耶琴と呼ばれる。もとは「金鏤新羅琴」が2面あったが、貸し出した際に、別の新羅琴、「金泥絵形」と「金薄輪草形鳳形」の2面が代納された。
楽器本体を首や肩に掛けて演奏するストラップがついている。
『三国史記』楽志に『新羅古記』を引用して、「伽耶国の嘉実王が唐土(中国)の楽器を見てこれを作らせ、楽師于勒に命じて12曲を作らせた」と書かれている。その後、戦乱となり、于勤が楽器を携えて新羅の真興王のもとに投じた、とされている(参考文献2,p.79)。
片側をひざに載せ、雁足(弦を支える柱=琴柱)にかけられた弦を右手指で直接はじき、左手で弦を押さえて音の高低・ビブラートなどを調整する。701年(大宝元年)に雅楽寮という中央官庁を設置して高麗楽師、百済楽師、新羅楽師各4名の指導のもとに、学生各20人を配置して学ばせた記録がある。楽器の多くは朝鮮由来であった。『続日本紀』天平7年の5月5日の記事に
楽器本体を首や肩に掛けて演奏するストラップがついている。
『三国史記』楽志に『新羅古記』を引用して、「伽耶国の嘉実王が唐土(中国)の楽器を見てこれを作らせ、楽師于勒に命じて12曲を作らせた」と書かれている。その後、戦乱となり、于勤が楽器を携えて新羅の真興王のもとに投じた、とされている(参考文献2,p.79)。
片側をひざに載せ、雁足(弦を支える柱=琴柱)にかけられた弦を右手指で直接はじき、左手で弦を押さえて音の高低・ビブラートなどを調整する。701年(大宝元年)に雅楽寮という中央官庁を設置して高麗楽師、百済楽師、新羅楽師各4名の指導のもとに、学生各20人を配置して学ばせた記録がある。楽器の多くは朝鮮由来であった。『続日本紀』天平7年の5月5日の記事に
天皇、御北松林、覧騎射。入唐廻使及唐人、奏唐国・新羅楽、挊槍。とあり、新羅楽が演奏されていることから、国家珍宝帳に記載される新羅琴はこの時のものと、推定されている(参考文献2,p.72)。
弦を取り付けている緒止部分の形状は羊耳と言われる。朝鮮の古典音楽の5音階を表し、幅21センチを標準とする。絃は12弦で、これは1年12か月を、裏面の刳り抜き文様は、それぞれ、太陽、月、地球を現し、宇宙を象徴するものといわれる。
- 1955年 - 第9回
- 1959年 - 正倉院宝物展(東京国立博物館)
- 1967年 - 第20回
- 1974年 - 第27回
- 1981年 - 特別展『正倉院宝物』(東京国立博物館)
- 1988年 – 第41回
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