新羅琴 金泥絵木形(しらぎごと きんでいえきがた,Shiragi-goto Harp)は、平安時代の朝鮮半島起源の撥弦楽器である。
桐材から一木で彫り出したくりぬきで、裏板はなく、尾端部に「羊耳」と呼ばれる緒止めを差込んであるのが特徴である。指に爪をつけて弾かず、直接、指で弦を弾いたり、つかんで離すなどして、演奏する。新羅琴はわが国で平安時代初期まで用いられた。平安時代まで貴族が演奏した。正倉院に奈良時代の琴の実物三面が残る。
槽の背面は空洞で、龍尾端に羊耳型の緒留めが付く。槽の表裏や龍角に金泥絵?の痕跡が残っている。金泥画はほとんど落剝しているが、緒留の華文や腹内の金薄押絵は優美な姿を残す。龍角は旧物、欅材の緒留も完全で十二孔をうがつ。琴柱は黒柿製の4個が古く、弦に連結された赤染の麻緒は古製であり、緒留に巻き付けた余りを編んで垂らす。
槽の背面は空洞で、龍尾端に羊耳型の緒留めが付く。槽の表裏や龍角に金泥絵?の痕跡が残っている。金泥画はほとんど落剝しているが、緒留の華文や腹内の金薄押絵は優美な姿を残す。龍角は旧物、欅材の緒留も完全で十二孔をうがつ。琴柱は黒柿製の4個が古く、弦に連結された赤染の麻緒は古製であり、緒留に巻き付けた余りを編んで垂らす。
古代朝鮮の民族楽器である。『三国史記』によると、伽耶国で作られ、のちに新羅で流行したとされる(三国史記 志第一・楽)。6世紀に伽倻国嘉実王が中国の箏を模して作り,楽人の于勒が12曲を作曲した。もとは古代朝鮮の伽耶で作られ、新羅で流行した。日本には新羅経由で伝わったため新羅琴の名称となる。
- 倉番 : 北倉 35
- 用途 : 楽器・楽具
- 寸法 : 全長154.2cm, 幅上方で30.6cm 羊耳型幅37.0cm
- 材質・技法 : 桐 羊耳型は欅 表は金泥絵・腹内に截金 緒は赤染の麻(苧麻)・絃
- 新羅琴金薄輪草形鳳形
- 新羅琴金泥絵木形琴柱?
- 新羅琴金薄輪草形鳳形琴柱?
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