縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

船塚古墳(ふなづかこふん)は佐賀県佐賀市に所在する5世紀中頃(古墳時代中期)の前方後円墳である。「今山船塚古墳」とも言われる。

概要

佐賀県では最大規模の古墳である。脊振山地南麓のゆるやかな傾斜地にあり、南北方向を主軸とし、前方部を南方に向ける。西側くびれ部前方部寄りに造出がある。周濠は楯形である。墳丘上には葺石がみられ、後円部頂から家型埴輪が出土する。墳丘北側では陪塚7基(かつては11基)の築造が知られる。墳丘は3段築成で、周囲に幅12〜18メートルの周濠が巡る。これらの形態は古墳中期の特色である。遺物は盗掘時の出土とみられる大型勾玉1個のみ採集された。

調査

現在までに本格的な発掘調査は実施されていない。

規模

  • 築成 前方部:3段、後円部:3段
  • 墳長 114m
  • 後円部 径63m 高10m
  • 前方部 幅62m 長50m 高9m

遺構

  • 槨 竪穴式石室(盗掘時の伝聞による)
  • 棺 長持形石棺2(盗掘時の伝聞によるが疑問)

遺物 

  • 硬玉勾玉1
  • 円筒埴輪

築造時期

被葬者

指定

  • 1953年(昭和28年)11月3日 佐賀県指定史跡

アクセス等

  • 名称:船塚古墳
  • 所在地:840-0213 佐賀県佐賀市大和町久留間字東角
  • 交通: JR佐賀駅→昭和バス中極小城行きで30分、バス停:大久保下車、徒歩15分

参考文献

  1. 肥後和男・竹石健二(1973)「日本古墳100選」秋田書店
  2. 大塚初重(1996)『古墳辞典』東京堂出版

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