椿井大塚山古墳(つばいおおつかやまこふん)は京都府木津川市に所在する古墳時代前期(三世紀後半)のなかでも最古に位置づけられる前方後円墳である。
木津川を望む段丘上に立地する古墳時代前期初頭の前方後円墳である。昭和28年、古墳の後円部を南北に走る国鉄奈良線(現JR奈良線)の法面拡幅工事が行われた際に、偶然に竪穴式石室が発見された。その後の発掘調査により石室内から、邪馬台国の女王卑弥呼の鏡とも呼ばれる「三角縁神獣鏡」三十数面を含む四十面近い銅鏡や多くの副葬品が出土し、全国的に大きな注目集めた。後円部は四段からなり、最下段が花こう岩の岩盤を削り出して造られ、二段目から上を盛土で造り、表面に葺石をもつ。最古の前方後円墳と目される奈良県箸墓古墳の3分の2の相似形であることが知られた。
- 内行花文鏡2
- 画文帯環状乳神獣鏡1、
- 方格規矩四神鏡1、
- 三角縁神獣鏡類32以上。
- 鉄剣 十数、
- 鉄刀:7以上(素環頭大刀1)、
- 鉄槍:7以上。
- 類銅鏃:200以上、
- 銅鏃:19
- 小札革綴冑1
- 鎌3
- 斧10(短冊5)、
- 刀子17、
- 削刀子7、
- 7以上、
- 錐8以上、
- 鑿1以上、
- 鉄製弧形尖頭器3、
- 釣針1、
- 扠 十数(組合式2以上)
- 花弁形装飾付鉄製品(冠?)1、
- 堅矧板状鉄製品(有機質甲の引合板の可能性あり)2。
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