縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

鉄鏃(てつぞく)は鉄製の鏃(やじり)である。

概要

弥生時代から見られ、古墳時代以降に多く使用された。
大型で鏃身幅の広い 平根鏃と細長い尖根鏃の2種類がある。
古墳時代の鉄鏃は弥生時代以来の伝統的な幅広の鏃身部をもつ平根系鉄鏃から、5世紀に近畿地方を中心として鳥舌形鉄鏃などの尖根系鉄鏃が出現する。5世紀中頃からはさらに、細長い鏃身部をもつ長頸鏃に転換し一般化する。古墳時代中期後半に尖根鏃が普及し、実戦用の尖根鏃十数本に対して2本から3本の平根鏃がセットとして副葬されるようになる。

出土例

  • 群馬県伊勢崎市豊城町権現前出土 古墳時代・6〜7世紀
  • 前橋天神山古墳出土品 
  • 上石野3号墳 9本が束の状態で出土、尖根系の腸抉三角形式に分類できる

参考文献

  1. 川畑 純(2015)『武具が語る古代史』京都大学学術出版会

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

フリーエリア

よろしければランキング投票してください
にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

メンバーのみ編集できます