琵琶袋残欠(びわのふくろ ざんけつ, Fragment of Bag for a Biwa)は正倉院に収蔵されている琵琶を収納する袋である。
外面はすべて錦である。裏地は白絁でである。(一部は北倉182に整理される)近年の染料調査から藍、黄蘗、紅花、茜、紫根を用いて染められていたことが判明した。芯材は白色の毛氈である。高密度で均一なフェルトに仕上げている。厚さは3mmと薄い。フェルトの各所に赤色の縫い糸が残る(参考文献1)。毛質や技術が高品質である(参考文献1,p60)。
- 名称 :琵琶袋残欠
- 倉番 :南倉 103
- 用途 :楽器・楽具
- 技法 :木竹工
- 寸法 :錦の最大片 長95cm, 幅48cm,白氈芯の最大片 長94cm, 幅43cm
- 材質:縹地錦 白絁 芯は白氈
- 竹之内一昭・奥村章・福永重治・向久保健蔵・実森康宏・ジョリージョンソン・本出ますみ(2015)「正倉院宝物特別調査毛入調査報告」正倉院紀要37号 pp.102〜103
- 奈良国立博物館(2008)「正倉院展60回のあゆみ」奈良国立博物館
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