縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

螺鈿箱(らでんのはこ)は、正倉院に保存されている紺玉帯?を保管していた箱である。螺鈿玉帯箱とも言われる。

概要

黒の漆塗りで、蓋表、側面には、螺鈿や半球状の水晶などを用いて、草花文をあらわす。
蓋の中央に金平脱?で六花弁を華やかに飾る。箱の内面は繧繝錦の内貼り(嚫)を作る。
円形の印籠蓋造り。内外に黒漆を塗る。夜光貝とみられる螺鈿には毛彫を施す。
金平脱の外側に伏彩色した水晶を玉荘した八枝の花卉文を配置する。貝は厚さ1mmの夜光貝で貝殻の外側を表にして使用する。

管理

  • 名称:螺鈿箱
  • 倉番:中倉 88
  • 用途:収納具
  • 技法:漆工
  • 寸法:径25.8 高8.4
  • 材質・技法 :檜様針葉樹 布着 黒漆塗 螺鈿 金平脱 水晶(伏彩色) 内張りは表繧繝錦 裏浅緑地纐纈絁 紙芯 縁芯は竹

出展歴

  • 名称:螺鈿箱
  1. 1947年 - 第2回
  2. 1949年 - 東京国立博物館、御物特別展。
  3. 1960年 - 第13回
  4. 1966年 - 第19回
  5. 1981年 - 特別展『正倉院宝物』(東京国立博物館)
  6. 1988年 - 第40回
  7. 1999年 - 第51回
  8. 2009年 - 『皇室の名宝―日本美の華』二期
  9. 2019年 - 第71回

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館
  2. 北村昭斎(2008)「正倉院宝物の螺鈿技法に関する知見について」正倉院紀要, 第30号

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