纒向東田大塚古墳(まきむくひがいだおおつかこふん)は奈良県桜井市にある前方後円墳である。
纒向遺跡の中では箸墓古墳に次ぐ墳丘規模である。従来は纒向型前方後円墳と見られていたが、2007年〜2008年の第5次調査で前方部が長い墳丘で纒向型(後円部:前方部=2:1)ではないと指摘された。2009年の調査で前方部の墳丘端が確認され全長は120mと確定した(それ以前は96m)。前方部を南西に向ける。周濠は前方部では検出されず後円部のみ痕跡あり(幅21m、深さ1.3m)
第5次調査は平成19年12月10日から平成20年2月25日まで行われた。第一次調査では後円部から20mの位置で南に落ち込む遺構が確認された。第二次調査では後円部の北東墳丘端が確認された。第4次調査で周濠の外肩を確認した。墳丘全長が108m以上と確認できた。第5次調査で全長120mを確認した。前方部長は50mで、後円部径対前方部長の比率は1.4:1となり、纏向型の2対1とは異なることが分かった。纒向型前方後円墳から定型化する前方後円墳に変化する過渡的な前方後円墳と想定された。
古墳時代初頭(3世紀後半)
タグ
コメントをかく