縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

キハダ (きはだ)は黄色系の植物性染料である。「木糵」(きはだ)と表記する。
別名は「ヒロハキハダ」、「キワダ」、「黄柏」。

概要

「木糵」はミカン科キハダ属 の落葉高木で中国東北部、朝鮮半島、日本に分布する。日本では北海道、本州、四国、九州に広く分布する。
「木糵」の樹皮を砕いて煮沸して染料が得られる。

用途

単独で黄染めに用いられるが、藍とまぜて緑色の染料を作る。経典の染紙にしばしば用いられる。防虫効果がある。「新校本草鋼目」に類似するとされた黄糵はミカン科キハダ属で古くから重要な漢方要薬とされている(柴田承二・米田該典(2008))。「多数の経巻 な どは黄藁(キハダ)染 の黄紙が用いられているが,染 紙が写経に使用される ようになったのは天平以後のようである。これはキハダの樹皮には防虫剤 となる物質が含まれていることを経験的に見出したからである」と指摘する。

適用事例

  • 紅牙撥鏤尺
  • 紺牙撥鏤碁子?
  • 撥鏤飛鳥形?
  • 白牙撥鏤把鞘金銅荘刀子?
  • 斑犀把紅牙撥鏤鞘刀子?

参考文献

  1. 柴田承二・米田該典(2008)「正倉院「厚朴」の原植物について−正倉院薬物材質調査補遺−」正倉院紀要No30,pp.26
  2. 町田誠之(1972)「正倉院の紙」『紙パ技協誌』第26巻,第一号,pp.4-8

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