稲荷森古墳(いなりもりこふん)は山形県南陽市にある5世紀の前方後円墳である。
掘った穴に木棺を直に埋める木棺直葬と考えられる。古墳の埋葬施設は国の指示で発掘されていない。隣の長岡山丘陵からは大王に仕えた人々、特に上位層の四周を溝で区画した方形周溝墓、祀りの土器・鉄の刀・斧などが発見された。
後円部築成前に破砕された土師器の脚部が検出された。陶器片や人骨等が検出されている。底部穿孔土器と呼ばれる古墳の祭祀用の特殊な土器が検出された。供え物を盛る高杯が発見された。出土土器や大規模化した古墳の形態から5世紀代に属すると考えられている。
タグ
コメントをかく