‘'伎楽面 木彫第1号''(ぎがくめん もくちょう,Gojo mask for Gigaku Performance)は正倉院に収蔵されている伎楽面である。
波羅門の墨書銘をもつ。深く彫られた皺に微笑をもつ老人の面である。顔面は黒褐色。剥落した個所から緑色が見える。両眼の白目部と歯は現在において黒色を呈する。唇は暗赤色に塗る。頭部は彩色がなく木地が見える。反射赤外線画像観察で、歯列の墨線を確認した。顔面部分から蛍光X線分析により鉛と鉄を検出する。白目部と歯は銀を検出した。
- 伎楽面 木彫第1
- 1952年 - 第6回
- 1958年 - 第12回
- 1959年 - 東京国立博物館、皇太子殿下御結婚記念。
- 1964年 - 第17回
- 1990年 - 第42回
- 名称 :伎楽面 木彫第1号
- 倉番 :南倉 1
- 用途 :楽器・楽具
- 技法 :木竹工
- 寸法 :縦26.5cm,横19.5cm,奥行20.8cm
- 材質:桐 顔面は彩色(緑下地赤塗 一部は赤・銀彩・墨描)
- 奈良国立博物館(2008)「正倉院展60回のあゆみ」奈良国立博物館
- 木村法光・成瀬正和他(1991)「X線分析による宝物の材質調査」(年次報告)[正倉院紀要]13号,pp.63〜65
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