縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

‘'伎楽面 木彫第3号''(ぎがくめん もくちょう,Gojo mask for Gigaku Performance)は正倉院に収蔵されている伎楽面である。

概要

正倉院の14種23面の伎楽面のうち「酔胡従」である。酒に酔った胡人の王「酔胡王」とこれに仕える従者「酔胡従」が酒に酔うという演目で用いられた。伎楽面中に酔胡従は正倉院に8面がある。劇中では最後に登場し、6人から8人の従者がが酔胡王とともに酒宴を繰り広げる展開である。展示歴は少ない。

構成

耳が長く鼻は天狗のように長く、顔には深い皺が刻まれる。仮面の大きさには迫力がある。本面は目つきが鋭い。
「酔胡従」には乾漆の仮面と木彫の仮面とがある。

類例

東京国立博物館や藤田美術館に数面の「酔胡従」が残る。
  1. 伎楽面 酔胡従(東京国立博物館) – 重要文化財 飛鳥時代・7世紀 3面ある。
  2. 伎楽面 酔胡従(藤田美術館?) – 東大寺/相李魚成作/天平勝(宝四年四月)九日と朱漆あり。
  3. 法隆寺旧蔵「酔胡従」(東京国立博物館法隆寺宝物館)展示。飛鳥時代が4面、奈良時代・8世紀製作の乾漆造が4面ある。

展示歴

  • 伎楽面 木彫第3号
  1. 1964年 – 第17回

管理

  • 名称 :伎楽面 木彫第3号
  • 倉番 :南倉 1
  • 用途 :楽器・楽具
  • 技法 :木竹工
  • 寸法 :縦27.0 横21.1 奥行22.5m
  • 材質:桐 顔面は彩色(白) 頭部は黒漆

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)「正倉院展60回のあゆみ」奈良国立博物館
  2. 木村法光・成瀬正和他(1988)「X線分析による宝物の材質調査」(年次報告)[正倉院年報]10号,pp.61〜62

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