縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

軒丸瓦(のきまるかわら)は、屋根瓦の一種で、主に軒先用に使用し、丸瓦の先端部に円板形の瓦頭部をつけた文様で飾った瓦である。

概要

中国の戦国時代に半円形の瓦当のある軒丸瓦が出現した。中国の南北朝時代から蓮華文装飾が出現し、朝鮮半島に伝わる。日本の飛鳥時代に百済系,高句麗系の単弁蓮華文装飾が使われる。法隆寺式軒瓦は蓮の花を表現したもので、中央にめしべとおしべを表し、周囲に複弁と呼ばれる2枚1組の蓮華の花びら8弁を飾る。

大通寺式軒丸瓦

日本で最初の本格的な仏教寺院である飛鳥寺の造営に際して,日本の要請を受けて百済から派遣された瓦工集団,すなわち,『日本書紀』に記される瓦博士の一派も「大通寺式」(金徳里系)軒丸瓦を生産していた瓦工と考えられている。

出土例

  • 素弁蓮華文軒丸瓦 – 奈良県明日香村 飛鳥寺出土
  • 複弁八弁蓮華紋軒丸瓦 - 法隆寺式軒瓦 天理参考館
  • 蓮華文軒丸瓦 - 百済 龍井里の寺址出土

参考文献

  1. 清水 昭博(2004)「百済「大通寺式」軒丸瓦の成立と展開」日本考古学11 巻17 号,pp.81-95

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