‘'御袈裟箱''(おんけさのはこ,Lacquered Leather Box for a Priest Surplice)は正倉院に収蔵されている袈裟を格納するための箱である。
種不明の動物(牛革とみられる)の皮を雄型に被せて木型に当てて成形し、蓋と身を外面より1枚の布を被せて皺や重なりが生じないよう丁寧に内側に回し、一部に切り込みや切断を入れて貼る。蓋と身の口縁には幅約2cmの布を張り巡らせ、覆輪とする。
漆下地は非常に薄いものとみられ、中塗りは何層かの黒漆を塗布し、上塗りは透漆を塗り立てて仕上げる。
蓋に被せた布の織密度は経糸、緯糸とも1cm当たり12本ないし14本で外面から被せ、一部内部側面に回す(参考文献2)。漆皮の技法は奈良時代に盛行したが、その後はすたれた。
漆下地は非常に薄いものとみられ、中塗りは何層かの黒漆を塗布し、上塗りは透漆を塗り立てて仕上げる。
蓋に被せた布の織密度は経糸、緯糸とも1cm当たり12本ないし14本で外面から被せ、一部内部側面に回す(参考文献2)。漆皮の技法は奈良時代に盛行したが、その後はすたれた。
- 奈良国立博物館(2008)「正倉院展60回のあゆみ」奈良国立博物館
- 西川明彦,三宅久雄(1999)「御製漆箱」正倉院紀要] 21号,pp.45〜46
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