山王塚古墳(さんのうづかこふん)は、埼玉県川越市に位置する7世紀の上円下方墳である。
川越市は平成24年度から山王塚古墳の発掘調査を実施している。平成24年度の墳形確認調査、平成27年度の周溝確認調査に続く第3次調査では周溝補足調査、埋葬施設確認調査のため、山王塚古墳に5本のトレンチ(試掘坑)を入れた。下方部南側に設けた9・10・13号トレンチでは、下方部を巡る上幅約15メートル、深さ約50センチメートルの周溝が検出された。周溝は南側で途切れ、ロームを掘り残したブリッジ(陸橋)部となる。また、周溝から下方部下にかけて墳丘構築土であるロームの採掘坑が確認された。
第一次調査では幅9mの周溝を発見し、地表面から2.3mの高さで周溝底部を検出した。第二次調査の報告では、東側の周溝が狭いと指摘されている。第五次調査では古墳の北東隅の範囲が確認された。平成26年、地中レーダー探査により、山王社参道付近の地中の主体部は複室構造の横穴式石室と推定された。
第一次調査では幅9mの周溝を発見し、地表面から2.3mの高さで周溝底部を検出した。第二次調査の報告では、東側の周溝が狭いと指摘されている。第五次調査では古墳の北東隅の範囲が確認された。平成26年、地中レーダー探査により、山王社参道付近の地中の主体部は複室構造の横穴式石室と推定された。
- 1948年3月6日、川越市指定文化財(史跡)に指定された。
- 2022年12月16日、文化審議会(佐藤信会長)は国内最大の上円下方墳の山王塚古墳(埼玉県川越市)を新たに史跡に指定するよう、文部科学相に答申した。
- 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版
- 青木敏(2022)『古墳図鑑』日本文芸社
- 川越市教育委員会(2019)『山王塚古墳 総括報告書』
- 「山王塚古墳、国史跡に」時事通信社,2022年12月16日
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