紫檀木画双六局(したんもくがのすごろくきょく,Sugoroku Gaming Board)は正倉院に収蔵されている木製の双六盤である。
紫檀地に木画の装飾を施す。長側面に2つ、短側面に1つの格狭間を配する。天板の周囲には双六頭を停止させるための立ち上がりを設置する。側面には立ち上がりや脚に花唐草文、鳥、雲、鳥にまたがる人物を配す。木画には象牙、黄楊木、緑染鹿角・水牛角・鉄刀木・竹を用いる。
紀元前にイラク、エジプト等の遺跡から出土された「遊戯盤双六」がある。
増川宏一によれば、「古代メソポタミア文明時代のウル王朝のボードゲームは、イラク南部のウル第三王朝の王墓から発掘されたものとし、紀元前2600年頃のウルの繁栄と富裕を象徴し、古代世界で最も優美で精巧な細工の遊戯盤として知られている。ロイヤルゲーム・オブ・ウル(Royal Game of Ur)と呼ばれている」とする(参考文献3,p.16-26)。「ウルのゲーム盤はレース・ゲーム型で、二人で争い、駒を出発点から終点に向って盤上の枡目を動かす。三角錐体のさいころと、白黒各五個ずつの平らな円形の駒が使われた」(参考文献3,p21)とする。
新彊ウィグル自治区吐魯番のアスターナ墓地206号墓から出土した「螺銅木双陸棋盤」は、長さ28.0cm、高さ7.8cmで〔参考文献2〕、その形状・盤面の装飾が正倉院の「木画紫檀双六局」と似るとしている(参考文献1,p.32)。
増川宏一によれば、「古代メソポタミア文明時代のウル王朝のボードゲームは、イラク南部のウル第三王朝の王墓から発掘されたものとし、紀元前2600年頃のウルの繁栄と富裕を象徴し、古代世界で最も優美で精巧な細工の遊戯盤として知られている。ロイヤルゲーム・オブ・ウル(Royal Game of Ur)と呼ばれている」とする(参考文献3,p.16-26)。「ウルのゲーム盤はレース・ゲーム型で、二人で争い、駒を出発点から終点に向って盤上の枡目を動かす。三角錐体のさいころと、白黒各五個ずつの平らな円形の駒が使われた」(参考文献3,p21)とする。
新彊ウィグル自治区吐魯番のアスターナ墓地206号墓から出土した「螺銅木双陸棋盤」は、長さ28.0cm、高さ7.8cmで〔参考文献2〕、その形状・盤面の装飾が正倉院の「木画紫檀双六局」と似るとしている(参考文献1,p.32)。
- 1946年 – 第1回
- 1949年 - 東京国立博物館、御物特別展
- 1955年 – 第9回
- 1964年 – 第17回
- 1979年 - 第32回
- 1991年 - 第43回
- 1995年 – 第47回
- 2008年 - 第60回
- 名称 :紫檀木画双六局 第3号
- 倉番 :中倉 172
- 用途 :遊戯具
- 技法 :木竹工
- 寸法 :縦30.6cm,横54.4cm,高17.8cm
- 材質:紫檀 木画(黄楊木・紫檀・象牙・緑染鹿角・水牛角・鉄刀木・竹) 稜角は象牙
- 山本忠尚(2012)「古代の盤上遊戯 数の呪力と考古学(その3)」中国文化研究 (28), pp.21-43
- 新彊維吾爾自治区博物館(1975)『新彊出土文物』文物出版社
- 増川宏一(1995) 『すごろく 1』法政大学出版局
- game-board of Ul大英博物館
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