木画紫檀双六局(もくがしたんのすごろくきょく,Red Sandalwood Sugoroku Dice Game Board with Marquetry Decoration)は正倉院に伝わる木画の技法で装飾した紫檀張りの双六盤である。
盤双六は室内遊戯で、さいころを振り出た目に従って升目にある駒を進め、上がりに導く遊び方であったとされる。盤上に配置された双方15個の石をどちらが先に全てゴールさせるかを競う。江戸時代に登場した「絵双六」とはゲームの方法が異なるが、詳しい方法は伝わっていない。現代では盤双六は衰退している。
床脚刳面には黄楊が貼られているが、もとは象牙を貼っていたとみられる。素材はツゲ・シタン・タガヤサン・竹・象牙・緑色に染めた鹿角・水牛角である。天板は芯材の表裏にシタン各4枚を貼って、周囲に側板を立ち上げる。
- 1959年 - 正倉院宝物展(東京国立博物館)
- 1975年 – 第28回
- 1981年 - 特別展『正倉院宝物』(東京国立博物館)
- 1990年 - 『日本美術名品展』(東京国立博物館)
- 1998年 – 第50回
- 2012年 – 第64回
正倉院に紫檀木画双六局がある。
- 飯塚小玗齋(1984)「正倉院の竹工芸について」正倉院紀要第6号
- 米田雄介(2019)「すぐわかる正倉院の美術」東京美術
- 模造 木画紫檀双六局
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