‘’鳥獣背八花鏡’(ちょうじゅうはいのはっかきょう)は正倉院に収蔵されている白銅製の大型銅鏡である。
国家珍宝帳記載品。大きさは正倉院で6番目である。鋳上りは最良品といえる鮮明な良品である。外縁は八つの花弁型。唐の鏡に典型的なデザインである。
鈕を挟んで、綬をくわえた鳳凰・獅子・麒麟を鋳出した鏡である。
付属する紙片に「八角鏡重大十三斤十五両径一尺四寸五分半鳥獣花背、緋絁帯八角榲柙盛」と記載される。
鈕を挟んで、綬をくわえた鳳凰・獅子・麒麟を鋳出した鏡である。
付属する紙片に「八角鏡重大十三斤十五両径一尺四寸五分半鳥獣花背、緋絁帯八角榲柙盛」と記載される。
蛍光X線分析?により、銅70.3%、錫23.3%、鉛5.3%であった。錫を多めに含む中国銅鏡の組成に近い。
- 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
- 西川明彦、成瀬正和、三宅久雄(2009)「鏡」正倉院紀要 第26号,pp.85-86
タグ
コメントをかく