縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

仏像型(ぶつぞうがた,Relief Image of Buddha)は正倉院に収蔵されている半肉鋳出した金属製の仏坐像である。

概要

長方形の厚い銅板に仏坐像を半肉彫に鋳出したもので、押出仏の雄型とみられる。正倉院には 同型の仏像型が3枚伝わる。
押出仏はこのような雄形に薄い銅板を当て、鎚で打って仏像を浮き出させる。

形態

深緑色を呈する。像は右上半身を露出し、半身に袈裟をまとう偏袒右肩に、光背(円光)を背にして、蓮華座に座している。裏は鋳放しである。

素材

蛍光X線分析で銅90%、錫3%、砒素4%、鉛1%のほか微量の銀、ビスマス、鉄を含むことが判明した。仏像型第1号とほぼ同じ組成である。

展示歴

  1. 1946年 - 第1回
  2. 1969年 - 第22回
  3. 1994年 - 第46回
  4. 1995年 - 第47回
  5. 2018年 - 第70回

管理

  • 名称 :仏像型 第2号
  • 倉番 :中倉 139
  • 用途 :仏具
  • 技法 :金工
  • 寸法 :縦16 横11.2 厚3.22 重4570
  • 材質:銅鋳造

関連宝物

  • 奈良国立博物館の観音菩薩立像(仏像型)は全身像である。

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
  2. 木村法光、成瀬正和(1993)「その他の銅製品 仏像型第2号」年次報告、正倉院紀要、第15号 ,p.66

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