縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

衲御礼履(のうのごらいり,Dyed Leather Ceremonial Shoes)は正倉院に収蔵されている浅型の靴である。

概要

つま先の先端が反り上がった鼻高履とも言われる浅型の靴である。先が二股に分岐する。左右同形である。外側を茜色で染めた牛革製で、小口を白く塗り、金線で縁取りし、珠玉を嵌めた花形金具で飾る。中に白綾で包まれた底敷きを置く。金具には真珠、水晶、ガラス玉などがはめ込まれている。収納用に赤漆の箱が付属する。
正倉院御物目録に平城宮御宇太政天皇(聖武)御物と記す。
752年(天平勝宝4年)の大仏開眼会で聖武天皇が着用したものと考えられる。

展示歴

  1. 1962年 - 第15回
  2. 1987年 – 第39回
  3. 1999年 - 第回
  4. 2009年 - 『皇室の名宝―日本美の華』二期:正倉院宝物と書・絵巻の名品(東京国立博物館)
  5. 2014年 - 第51回
  6. 2019年 - 第71回

管理

  • 名称 :衲御礼履
  • 倉番 :南倉 66
  • 用途 :服飾品
  • 技法 :皮革
  • 寸法 :長31.5 高12.5 爪先幅14.5
  • 材質:赤染革 彩色(白) 金線 飾金具は銀台鍍金 真珠・色ガラス・水晶を嵌入 底敷は表裏とも白綾 藺むしろの芯

関連宝物

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
  2. 松嶋順正(1980)「銘識より見た正倉院宝物」正倉院紀要、第二号,p.32

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