狗邪韓国(くやかんこく)は、『魏志倭人伝』に記載された3世紀中頃の国のひとつである。伽耶の中の国の一つである。
3世紀の朝鮮の弁辰十二国のうちの一つであり、『三国志』韓伝に記載される「弁辰狗邪国」と同じである。後の金海加羅、金官加羅である。帯方郡から対馬国に至る間にある。狗邪韓国は倭と朝鮮半島の帯方郡への通交の中継地となっていた。玄界灘をはさんだ狗邪韓国と末盧国が出入国の窓口であった。
倭人伝に「倭の北岸」と記載されたのは、当時において韓人に混じって倭人が住んでいたからとの説がある。狗邪韓国は『三国志』韓伝に「弁辰狗邪国」として登場するので、倭の範囲とは認識されていなかったと理解できる。
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