紫雲出山遺跡(しうでやまいせき)は香川県三豊市にある弥生時代の高地性集落である。
概要
出土
規模
指定
所在地
紫雲出山遺跡館
参考文献
概要 
紫雲出山は香川県西部、瀬戸内海に突き出る三崎半島のほぼ中央にある標高352mの山である。1949 年（昭和 24年）、登山道設置に伴い、地元在住の前田雄三は弥生土器と石斧を発見した。1950年から1952 年にかけて回遊道路整備などに際して、山頂の広い範囲に弥生土器が散布することが確認された。1955年から1957 年にかけて京都大学の小林行雄教授が発掘調査を担当し，昭和31年8月に第2次，翌32年8月に第3次の発掘調査が行われ、1964 年にその成果をまとめた報告書『紫雲出』(参考文献2)が刊行された。
1988年（昭和63年）には、香川大学丹羽佑一教授の指導調査により、竪穴式住居と高床式倉庫の遺跡跡が発見された。山頂全域に渡る遺構、遺物の広がり、高さのある建物の一部と推測される柱穴などが確認された。また、他地域産の弥生土器も出土している。石鏃・石槍・石斧が出土した。軍事的・防御的な性質をもった高地性集落である。
高台から海上の船の往来を監視していたとされる。
1988年（昭和63年）には、香川大学丹羽佑一教授の指導調査により、竪穴式住居と高床式倉庫の遺跡跡が発見された。山頂全域に渡る遺構、遺物の広がり、高さのある建物の一部と推測される柱穴などが確認された。また、他地域産の弥生土器も出土している。石鏃・石槍・石斧が出土した。軍事的・防御的な性質をもった高地性集落である。
高台から海上の船の往来を監視していたとされる。
出土
第1次調査で、多数の弥生中期の土器，石鏃（97）・石槍?（5）・石包丁（39）・石錐?（３），太型蛤刃・柱状片刃・小型方柱状片刃・扁平片刃・環状の石斧（10）・石錘?（６）鉄片（24）が出土した。
第3次調査で土器片・石鏃（１）・貝輪（２）・骨角器?（２），加工痕のある鹿角（１）・魚骨・鳥骨・獣骨が出土した。
土器は、紫雲出山�詰夕阿�中期2，�桐夕阿話羇�3，�畦夕阿話羇�４に位置づけられた。
石鏃(矢じり)、石槍、石斧は合計341個出土した。高さ約5mと推定される柱の跡あり。
大きい石鏃が多い、長さ3cm以上、重さ2g以上が大半である。縄文時代では石鏃3cm未満、2g未満が大半である。戦後に瀬戸内西部の高地性集落について軍
事的性格が唱えられるようになり、1964年(昭和 39 年)、紫雲出山遺跡の発掘調査報告書に、当時は若手の弥生時代研究者だった佐原真?が、弥生時代中期における石鏃の発達と高地性集落の出現を関連づけ、その軍事的性格を強調した。佐原真は水争いや土地争いなど縄文時代にはなかった争いが起きており、当時において戦争があったと結論付けた(参考文献2)。
第3次調査で土器片・石鏃（１）・貝輪（２）・骨角器?（２），加工痕のある鹿角（１）・魚骨・鳥骨・獣骨が出土した。
土器は、紫雲出山�詰夕阿�中期2，�桐夕阿話羇�3，�畦夕阿話羇�４に位置づけられた。
石鏃(矢じり)、石槍、石斧は合計341個出土した。高さ約5mと推定される柱の跡あり。
大きい石鏃が多い、長さ3cm以上、重さ2g以上が大半である。縄文時代では石鏃3cm未満、2g未満が大半である。戦後に瀬戸内西部の高地性集落について軍
事的性格が唱えられるようになり、1964年(昭和 39 年)、紫雲出山遺跡の発掘調査報告書に、当時は若手の弥生時代研究者だった佐原真?が、弥生時代中期における石鏃の発達と高地性集落の出現を関連づけ、その軍事的性格を強調した。佐原真は水争いや土地争いなど縄文時代にはなかった争いが起きており、当時において戦争があったと結論付けた(参考文献2)。
規模
- 南北： 60m
- 東西： 約140m
- 面積
指定
- 2019年10月16日(令和1年10.月16日) 国指定 史跡名勝天然記念物
所在地
- 所在地：〒769-1104 香川県三豊市詫間町大浜乙451番地1
- 交通： JR詫間駅から車で 40 分、後徒歩 10 分
紫雲出山遺跡館
約2000年前の土器や石器も展示する。発掘された当時の竪穴式住居と高床式倉庫が復元され、人形により弥生人の生活を再現する。
- 休館日：火曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
- 開館時間：9：30〜17：00 （入館16:30まで）
- (6〜8月は9：30〜18：00、12月〜2月は9：30〜16：00)
- 入館料:
- 所在地：香川県三豊市詫間町大浜乙451番地1
- 交通： JR詫間駅から車で 40 分、後徒歩 10 分
参考文献
- 設楽博己(2013)『遺跡から調べよう』童心社
- 小林行雄・佐原真(1964)『紫雲出 − 香川県三豊郡詫間町紫雲出山弥生式遺跡の研究 −』香川県詫間町文化財保護委員会
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