縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

青斑石硯(せいはんせきのすずり,)は正倉院に収蔵されている硯である。

概要

本品のような素材と技巧を盛り込んでいる古硯は類例が少ない。稜線や脚の内縁にみえる白い部分は、象牙を薄く張り付けたものである。
本品は第一回で展示され、75年間で10回の展示がされている人気の宝物である。

構成

硯本体の須恵器を六角形の六角形の青斑石の床石にはめ込み、紫檀木画飾りの木製台に載せている。墨をする「陸」と墨汁を溜める「海」との間に三日月型の堤を設けている。

材料

青斑石は、台座の色合いによる呼称であるが、その材料は蛇紋岩である。蛇紋岩はかんらん岩が地下深部で水分の作用を受けて変質してできる岩石である。蛇の皮膚のような模様があることから蛇紋岩と名付けられた。

展示歴

  1. 1946年? - 第1回
  2. 1949年?東京国立博物館、御物特別展
  3. 1953年? - 第7回
  4. 1966年? – 第19回
  5. 1976年? – 第29回
  6. 1981年? - 特別展『正倉院宝物』(東京国立博物館)
  7. 1987年? – 第39回
  8. 1995年? – 第47回
  9. 2007年? – 第59回
  10. 2021年? – 第73回

管理

  • 名称 :青斑石硯
  • 倉番 :中倉 49
  • 用途 : 文房具
  • 技法 : 石製品
  • 寸法 :径33.6cm 縁厚0.8cm、重3844.8g
  • 材質:硯は須恵器 台石は蛇紋岩 台天板・畳摺は朴製紫檀貼 床脚は紫檀製黄楊木裏貼 木画象牙・緑染鹿角・紫檀・黄楊木・黒柿・錫) 稜角・床脚刳面は象牙 

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2021)『第73回正倉院展』仏教美術協会

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

フリーエリア

よろしければランキング投票してください
にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村

フリーエリア

PVアクセスランキング にほんブログ村

メンバーのみ編集できます