赤銅合子(しゃくどうのごうす,Lided Copper Bowl with Pagoda-Shaped Knob)は、正倉院に保存されている合子である。
合子はふた付きの小さい容器を意味する。第一号は宝瓶形の鈕をつける。古様の卵形の形状である。鈕は金銅製、他はほぼ純銅で赤褐色を呈し、今日でいう赤銅とは異なる。鍛造のあと轆轤挽きで仕上げる。第三号は七重の相輪形の鈕をつけて塔形とする。胴部は横に膨らんだ球形とする。台脚は末広がりである。座金の一部には銀を用い、つまみの部分に黄銅を用いるが。他はほぼ純銅である。鈕と蓋、身と台脚は座金と鋲を駆使して接合する。香を入れる容器として用いた。
- 1961年 - 第32回
- 1970年 - 第23回
- 1983年 - 第35回
- 2006年 - 第58回
- 2014年 - 日本国宝展(東京国立博物館)
- 2019年 - 正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―(東京国立博物館)
- 奈良国立博物館(2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館
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