縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

銅鐸(どうたく)は弥生時代に使われた釣鐘形の青銅器である。

概要

古代では鐸は長い柄をつけ、合図のために振り鳴らした鈴状・鐘状のものとされる。銅または青銅で鋳造した大型の鈴である。鉄製のものは、「鉄鐸」という。扁平な鐘の中に舌があり、上部の柄を持って振り鳴らす。古代中国で教令を伝えるときに用いた。
日本書紀古事記とでは、鐸を誰が鳴らすか、使用目的が異なっている。

文献の鐸

  • 日本書紀 巻第十五 弘計天皇 顯宗天皇
    • (大意) 繩の端に鐸(ぬりて)をつけて、取次のものに手間を取らせないようにせよ。参上したときは鐸を鳴らせば、汝がきたことを知るだろう。
    • (原文) 繩端懸鐸、無勞謁者、入則鳴之、朕知汝到。於是、老嫗奉詔、嗚鐸而進、天皇遙聞鐸聲、歌曰、
  • 『扶桑略記』天智天皇7年(668)条
    • 滋賀県大津市に崇福寺を建立する際、宝鐸が発見されたと書かれる。
  • 古事記 下巻 顯宗天皇
    • (大意) 鐸(ぬりて)を大きな戸にかけて老婆を呼びたいときは鐸を鳴らした。
    • (原文)故鐸懸大殿戸 欲召其老媼之時必引鳴其鐸

事例

  • 銅鐸林昌寺?出土。大阪府泉南市
  • 銅鐸高塚遺跡?出土 岡山市高塚。岡山県古代吉備文化財センター
  • 銅鐸 - 奈良市山町出土、弥生時代 2〜3世紀。奈良国立博物館
  • 銅鐸 - 加茂岩倉遺跡?出土。島根県雲南市加茂町岩倉

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