斑犀如意(はんさいのにょい)は正倉院に収蔵されている半透明の濃いあめ色の犀角を用いた如意である。
珠玉で飾られる犀角製で、柄頭にはラピスラズリを取り付ける。柄には「東大寺」の刻銘がある。元は東大寺の什物であった。柄の端は扇形に広がり、内側に曲り、先端に五個の爪(掌)を付ける。掌の内側に金線で六弁花文を表す。花弁に水晶、色ガラス、孔雀石、琥碧などをはめこむ。
- 名称 :斑犀如意 第6号
- 倉番 :南倉 180
- 用途 :仏具
- 技法:牙甲角
- 寸法 :長77.0cm,掌の幅10.4cm
- 材質:犀角 柄頭は青金石 花座・界線は金 水晶(伏彩色)・色ガラス・孔雀石・琥珀の象嵌
- 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
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