物部尾輿(もののべ の おこし)は６世紀半ばの豪族である。
概要
安閑元年(534年) 元年閏12月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))、
即位前記 欽明四年、冬十二月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
欽明元年(540)九月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
欽明十三年(552年)冬十月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
参考文献
概要 
安閑・欽明の時代のの大連である。
安閑元年(534年) 元年閏12月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))、
物部尾輿の初見記事である。幡媛（はたひめ）が物部尾輿の首飾り(瓔珞)を盗んで春日皇后に献上したとされる。これが発覚して、廬城部連は、娘の幡媛を采女に差し出した。また安藝國の過戸の廬城部屯倉を献上したとされる。物部尾輿は自身に累が及ぶことを恐れて十市部（磯城郡）・伊勢國（正しくは摂津のようである）の來狹々・登伊を献上した。
- (原文)是月、廬城部連枳莒喩女幡媛、偸取物部大連尾輿瓔珞、獻春日皇后。
即位前記 欽明四年、冬十二月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
物部 尾輿は大連に任命される。
- (原文)大伴金村大連・物部尾輿大連爲大連、及蘇我稻目宿禰大臣爲大臣、並如故。
欽明元年(540)九月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
物部 尾輿は任那４県を百済に割譲した大伴金村の責任を追及しため、大伴金村は失脚した。
これ以降は物部 尾輿と蘇我稲目?が実権を握った。
これ以降は物部 尾輿と蘇我稲目?が実権を握った。
- (原文) 天皇問諸臣曰「幾許軍卒、伐得新羅。」物部大連尾輿等奏曰「少許軍卒、不可易征。曩者、男大迹天皇六年、百濟遣使表請任那上哆唎・下哆唎・娑陀・牟婁四縣、大伴大連金村輙依表請許賜所求。由是、新羅怨曠積年、不可輕爾而伐。」
欽明十三年(552年)冬十月(坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994))
蘇我稲目が仏教を導入したところ、疫病が起こったので、中臣鎌子と物部 尾輿が蕃�辰魑Г襪�ら神が怒ったとし、仏像を捨てさせ、仏殿を焼いた。いわゆる崇仏派と廃仏派の争いの発端である。
- (原文) 物部大連尾輿・中臣連鎌子同奏曰「我國家之王天下者、恆以天地社稷百八十�叩⊇娉峠�冬祭拜爲事。方今改拜蕃�叩�恐致國�断慧棔�」天皇曰「宜付情願人稻目宿禰試令禮拜。」
参考文献
- 太田亮(1942)『姓氏家系大辞典』磯部甲陽堂
- 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀』岩波書店
タグ
コメントをかく