縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

綾塚古墳(あやづかこふん)は、福岡県京都郡みやこ町に所在する古墳時代後期の横穴式石室古墳である。

概要

観音山から延びる丘陵の先端部に築かれる。墳丘の大きさは直径40m、高さ7m、山側部分をU字形に削って濠を造り、その土を盛り上げて墳丘を築いた。2段築成?円墳である。
巨岩を使った横穴式石室は「五条野丸山古墳」(見瀬丸山古墳)、福岡県の「宮地嶽古墳」に次いで全国第3位の規模である。
幅4.5mの周濠が巡る。
後室は正方形で、奥壁に並行して長さ2.5m、幅1.6m、高さ1.2mの家形石棺が安置される。
豊前地方で家形石棺のある唯一の古墳である。被葬者は強大な権力を持っていたと考えられる。縄掛突起は、両小口に各1個、両側面に各2個あり、全部で6個ある。現存長21mの複式の横穴式石室が南に開口する。

調査

構造

石室は、橘塚古墳と同様に花崗岩の巨石を用いて築かれた複室構造の横穴式石室である。

遺構

遺物

出土遺物は盗掘により不明である。

指定

  • 1973年4月14日、国史跡に指定

アクセス

  • 名称:綾塚古墳
  • 年代: 6世紀後半から7世紀初頭の構築
  • 所在地:〒824-0822  福岡県京都郡みやこ町勝山黒田2229
  • 交 通: 行橋駅より車で約40分

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳事典』東京堂出版
  2. 青木敏(2022)『古墳図鑑』日本文芸社

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