古代の猫(こだいのねこ)は日本の古代にいたと思われるイエネコである。
イエネコは哺乳動物で、食肉目 ネコ亜目 ネコ科 ネコ属 ヨーロッパヤマネコ種 イエネコ亜種に分類されている。学名は「Felis silvestris catus」である。イエネコの祖先は、DNA解析からアフリカからインドにかけて分布しているリビアヤマネコとされる。
日本には2種類のヤマネコが生息している。対馬の「ツシマヤマネコ」と西表島の「イリオモテヤマネコ」の2種である。日本では縄文時代の地層から猫の骨が出土しているが、これはヤマネコと言われている。しかし壱岐市勝本町のカラカミ遺跡で日本最古のイエネコの骨が発見された。
西表島と対馬のヤマネコは「哺乳綱食肉目ネコ科ベンガルヤマネコ属」であり、イエネコとは異なる。対馬ヤマネコの学名は「Prionailurus bengalensis euptilurus」である。
日本には2種類のヤマネコが生息している。対馬の「ツシマヤマネコ」と西表島の「イリオモテヤマネコ」の2種である。日本では縄文時代の地層から猫の骨が出土しているが、これはヤマネコと言われている。しかし壱岐市勝本町のカラカミ遺跡で日本最古のイエネコの骨が発見された。
西表島と対馬のヤマネコは「哺乳綱食肉目ネコ科ベンガルヤマネコ属」であり、イエネコとは異なる。対馬ヤマネコの学名は「Prionailurus bengalensis euptilurus」である。
- イエネコの骨
- 長崎県壱岐市のカラカミ遺跡から弥生時代中期頃のイエネコと推定される骨が出土した。2011年の壱岐市による発掘調査で出土した。これが現時点では最古の資料である。日本のネコの移入時期は弥生時代とされている。国立歴史民俗博物館の藤尾慎一郎教授は、「穀物は相当、ネズミの害があるもの。ネコがいてもおかしくない」とする(産経新聞,2019年3月25日)。
- 興道寺遺跡 (福井県美浜町)
- ネコと思われる小動物の足跡が付着した須恵器片が出土した。足跡付きの土器では国内最古例の一つである。平成30年(2018)秋、古墳の周溝からネコ科と考えられる小動物の足跡がついた7世紀初頭の須恵器杯が出土している。大きさ約2センチのくぼみには爪の跡がなく、歩く時に爪を隠す特徴があるネコの足跡と想定されている。屋外で乾燥させていた時に踏まれたと考えられている。日本国内のネコの生息時期は弥生時代中期(紀元前2世紀〜紀元1世紀)にさかのぼるとされている。
- 見野6号墳 (姫路市)
- 2007年に出土した須恵器に残るネコの足跡が、日本で確認された、最も古い猫の足跡と推定されている。、「杯身(つきみ)」と呼ばれるふた付き食器の内側に、直径約3センチほどのツメのない5つの肉球と掌球とみられる形がくっきりと残っていた。発掘後に洗浄作業をしていた立命館大学の学生が見つけた。 焼く前の器を乾燥させているときに、偶然踏まれてついたとみられる。
- 湯築城跡 (愛媛県)
- 猫の足跡付きの土師器がみつかっている。城跡の中心部分に当たる丘陵西側から出土品の中に混ざっていたもので、本来は1/3ほどの破片であったが、足跡のある破片をくっつけて丸皿として展示される。湯築城資料館で展示。
- 大塚初重・小林三郎(1996)『古墳事典』東京堂出版
- 「ネコの渡来は弥生時代だった」産経新聞,2019年3月25日
- 「ネコの姿を歴史資料などから読み解く」中日新聞,2020年10月29日
- 「判明!!日本最古のイエネコの骨 「カラカミ遺跡」遺構から発掘 10月にも 正式発表」壱岐新聞,2014年9月5日
- 「美浜の土器にニャンとネコの足跡が……」朝日新聞,2020年9月18日
- 西本豊弘・新見倫子(2010)『事典 人と動物の考古学』吉川弘文館
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