沈香木画箱(じんこうもくがのはこ、Box with Marquetry Decoration)は正倉院に収蔵されている印籠蓋造りまたは逆印籠蓋造り?の長方形の木製箱である。
各面の中央に伏彩色のある水晶板を配し、木画や沈香・紫檀の薄板で囲む。水晶の部分は極彩色で動物や草花を描く。床脚は象牙製。鳥獣葡萄唐草文を透かし彫りする。
菱形に切った沈香を敷き詰める。中に黄赤地小花文錦製の内張りが残る。
木画による献物箱の内で最も精巧な装飾である。
- 沈香木画箱 第10号
各面の中央に伏彩色のある水晶板を配し、木画や沈香・紫檀の薄板で囲む。水晶の部分は極彩色で動物や草花を描く。床脚は象牙製。鳥獣葡萄唐草文を透かし彫りする。
- 沈香木画箱 第12号
菱形に切った沈香を敷き詰める。中に黄赤地小花文錦製の内張りが残る。
木画による献物箱の内で最も精巧な装飾である。
- 1948年 - 第3回
- 1964年 - 第17回
- 1979年 - 第32回
- 1986年 - 御在位60年記念『日本美術名宝展』(京都国立博物館)
- 1998年 - 第50回
- 2009年 -『皇室の名宝―日本美の華』二期:正倉院宝物と書・絵巻の名品(東京国立博物館)
- 2018年 - 第70回
- 1940年 - 帝室博物館、皇紀2600年記念正倉院御物特別展
- 1961年 - 第14回
- 1978年 - 第31回
- 1986年 - 御在位60年記念『日本美術名宝展』(京都国立博物館)
- 1997年 - 第49回
- 2009年 -『皇室の名宝―日本美の華』二期:正倉院宝物と書・絵巻の名品(東京国立博物館)
- 倉番 :中倉 142
- 用途 :収納具
- 技法 :木竹工
- 寸法 :縦12.0 横33.0 高8.9
- 材質:黒柿製 沈香・紫檀貼 金泥絵 木画(象牙・緑染鹿角・紫檀・黄楊木) 彩絵をして水晶板嵌装 内面は蘇芳塗 床脚は象牙透彫
- 倉番 :中倉 142
- 用途 :収納具
- 技法 :木竹工
- 寸法 :縦28.0 横44.6 高14.6
- 材質:木製 菱形沈香貼 界線は象牙 木画(金・錫・紫檀・黒檀・象牙・緑染鹿角・黄楊木など) 内部は白檀 床脚は紫檀に紺牙撥鏤貼 畳摺は紫檀貼 内張りは表赤地錦 裏緑地纐纈絁 芯は楮紙・絁
- 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
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