縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ,Round Mirror with low-Relief Decoration of Flowers and Bords)は正倉院に収蔵されている印籠蓋造りの長方形の献物箱?である。

概要

床脚が付いている。全体を碧色に塗り、様々な鳥や花卉・蝶などを金銀泥で左右対称に描く。内張りの側面には長斑錦と呼ばれる豪華な縞模様の錦を用いている。底裏に「千手堂」の墨書銘がある。24号と25号とがあるが、同じ作りである。
調査により、淡青色から岩群青、金色から金泥、銀黒から銀泥、白色や淡紅色から鉛白や酸化塩化鉛が検出された。箱内に内張りを貼る。芯には底に麻布と真綿を敷き、側面の立ち上がりには、紙芯と竹縁を入れる。八陵唐花白綾の織技法は平地経4枚綾文陵。

鳥の種類

  • 24号 水禽類(カモ)、ヤツガシラ、不明鳥(サンジャク)
  • 25号 ホンセイインコ、ヤツガシラ、不明鳥(サンジャク)

碧地金銀絵箱 第24号

展示歴

  1. 1940年 - 帝室博物館、皇紀2600年記念正倉院御物特別展
  2. 1985年 - 第37回
  3. 1990年 - 第42回
  4. 2003年 - 第55回
  5. 2017年 - 第69回

管理

  • 名称 :碧地金銀絵箱 第24号
  • 倉番 :中倉 151
  • 用途 :収納具
  • 技法 :木竹工
  • 寸法 :縦27.9 横17.5 高10.6
  • 材質:檜 彩色(碧・金泥・銀泥・蘇芳・墨・白 内面は淡紅) 内張りは表暈繝錦・白綾 裏緑地纐纈絁 芯は楮紙・麻布・真綿

碧地金銀絵箱 第25号

展示歴

  1. 1961年 – 第14回
  2. 1996年 - 第48回
  3. 2011年 - 第63回

管理

  • 名称 :碧地金銀絵箱 第24号
  • 倉番 :中倉 151
  • 用途 :収納具
  • 技法 :木竹工
  • 寸法 :縦27.9 横17.5 高10.6
  • 材質:檜 彩色(碧・金泥・銀泥・蘇芳・墨・白 内面は淡紅) 内張りは表暈繝錦・白綾 裏緑地纐纈絁 芯は楮紙・麻布・真綿

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
  2. 鶴真美・田中陽子・山方唯華子(2022)「色料調査」年次報告、正倉院紀要,pp.88-91

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