縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

色麻紙(いろまし,Coloured Hemp Paper)は、正倉院に保存されている麻紙の色紙である。

概要

第14号は白色、黄色、茶色、藍色、緑色、の5色5枚の麻紙を基本セットとし、5枚ずつ繧繝にして重ね、約25枚を1組として、4組計約100枚を一巻にする。紙に包んだ檜の軸木に巻き付けた巻子が19巻(1850余枚)正倉院に残されている。大部分は未使用のまま残されている。巻いた端が少しずつずれ、繧繝の美しさを見せる。奈良時代には「五色紙」と呼ばれていた。彩色を用いた実例として「杜家立成」や「詩序」がある。様々な色の麻紙を継いで書写する。
第3号はさまざまな色の麻紙を巻き重ねた料紙奈良時代当時の状態の帯封がなされる。紅色、白色、淡褐色、黄褐色、茶色の5色を5枚を基本セットとし、計104枚を一巻に束ねる。

材料

紙の紙質は楮とみられる。塵取りなどの下処理や繊維の分散は良好で、1紙の寸法は奈良時代の標準的なサイズである。各色はあらかじめ染めた繊維を漉く、「漉き染め」によると考えられている。顔料は最近の工学調査によると、青色は藍、紫色は藍と赤色顔料、赤色は茜、桃色は紅と判明した。

管理

  • 名称:色麻紙 第14号
  • 倉番:中倉 47
  • 用途:文房具
  • 技法:紙
  • 寸法:縦28.5cm,横46.5cm
  • 材質・技法 :各色の麻紙 軸は檜・紙巻
名称:色麻紙 第3号
  • 倉番:中倉 47
  • 用途:文房具
  • 技法:紙
  • 寸法:縦28.5 横46.5
  • 材質・技法 :各色の麻紙 軸は檜・紙巻

出展歴

  • 名称:色麻紙 第14号
  1. 1977年 – 第33回
  2. 2010年 - 第62回
  3. 2021年 – 第73回
  • 名称:色麻紙 第3号
  1. 1940年 - 帝室博物館、皇紀2600年記念正倉院御物特別展
  2. 1980年 - 第33回
  3. 2010年 - 第62回

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館

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