縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

密陀絵皮箱(みつだえのかわばこ,Lacquered Leather Box with Mituda-e Oil Painting )は正倉院に収蔵されている被蓋造りの献物箱である。

概要

蓋と身に面取りがある被蓋造りの漆皮箱である。薄い皮の素地に外側に麻布を被せ、口縁部に布製の紐を巡らせる。外側の黒漆を塗り、研いで透漆を塗り、銀泥で唐花や唐草文様を描き、その上に油を二度引く。内側は漆の上に鉛白を塗り、油を引いて銀泥で七曜文を描く。

形状

正方形の底敷きの四方に立ち上がりを付ける。底敷きの表裏、立ち上がりの内外とも白絁製である。立ち上がりは1本の細い竹の芯を紙芯の上端に挟んで、四周を巡らせる。

展示歴

  1. 1946年 - 第1回
  2. 1967年 - 第20回
  3. 1987年 - 第39回
  4. 1995年 - 第47回
  5. 2010年 - 第62回

管理

  • 名称 :密陀絵皮箱 第6号
  • 倉番 :中倉 139
  • 用途 :収納具
  • 技法 :漆工
  • 寸法 :縦22.6 横22.6 高5.4
  • 材質:皮製 布着 黒漆塗 銀泥絵 内面は彩色(丹地に銀泥) 油塗 内張りは紫紙・絁 芯は真綿

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館
  2. 尾形充彦、大山明彦(1997)「西宝庫納材染織品の修理」年次報告、正倉院紀要、第19号 ,pp.96〜98

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