縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で稲作7件見つかりました。

板付遺跡

賀県唐津市の菜畑遺跡とともに、日本最古の稲作集落跡とされる。土器に伴い、[[炭化米]]や籾[[圧痕]]の付いた土器、大陸系磨製石器が出土したことで水稲農耕とその源流が大陸にあることが明確になった。水稲農耕の始まりは縄文時代晩期おわりの頃まで遡ることは確実となったとする見解と弥生時代の繰り上げで整合性を取る見解とがある。 *調査 標高7〜9mほどの台地上の環濠集落と周辺の沖積地に広がる水田跡、墓地がある。台地下の弥生時代初期の水田跡の下の層には、さらに縄文時代晩期の水田跡が発見された。環濠内に民地や寺院(…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c8%c4%c9%d5%b0... - 2023年04月06日更新

一支国

''一支国''(いきこく)は、『[[魏志倭人伝]]』に記載された3世紀中頃の国のひとつである。 *概要 『魏志倭人伝』には「一大国」と書かれるが、『[[梁書]]』(巻54、諸夷伝・倭)、『[[北史]]』、『[[魏略逸文]]』は「一支国」と書くため、一支国の誤りとみられる。 『古事記』の「伊伎国」、『国造本紀』の「伊吉島」である。対馬国から末廬国に至る道程に存在するため、壱岐島には間違いない。 *王の存在 『魏志倭人伝』に王がいたという記述はないが、考古学の証拠から王はいたと見られている。[[原の辻遺跡]…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b0%ec%bb%d9%b9... - 2023年01月01日更新

吉備地方

いう。 *概要 吉備地方では吉備地方は稲作に適する温暖な気候と広大な沖積層があり、弥生時代には稲作が伝わり、弥生時代後期には稲の生産や祭りの指導、戦乱の指揮などから地域リーダーが ますます力をつけるようになった。古墳時代の初期になると大型古墳が作られ、5世紀には[[造山古墳]]、[[作山古墳]]など畿内の古墳と並ぶ規模の大型古墳が作られた。689年の飛鳥浄御原令では、吉備は備前国、備中国、備後国の3つの国に分割し、713年には備前国から美作国を分国させるなど、大和朝廷は吉備地方の力を分散させる政策を取っ…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b5%c8%c8%f7%c3... - 2022年07月03日更新

上東遺跡

''上東遺跡''(じょうとういせき)は岡山県倉敷市にある[[弥生時代]]後期の遺跡である。 *概要 足守川下流右岸の沖積地に展開する南北2km、東西1kmに及ぶ範囲である。 *調査 1972‐1973年と1975‐1976年に発掘された。 *遺構 竪穴式住居、製塩炉、波止場状遺構。波止場状遺構は地表下70cmで認められ、幅は14mから4.5mで、少なくとも長さは45m以上、高さ2mほどである。土壙、溝、井戸、袋状土壙などを検出した。井戸は29基が確認された。 *遺物 貨泉卜骨、骨鏃、桃核、絵画土器。9,…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%be%e5%c5%ec%b0... - 2022年06月12日更新

砂沢遺跡

の中には、遠賀川系土器と呼ばれる北九州で稲作をしていた人々が使った土器に似た土器が出土した。蓋や土偶、土版、菅玉などが多数出土した。石鏃は約200点出土しており、米づくりと並行してまだ狩猟採集に頼り、試行錯誤で農耕を営んでいたことが分かる。本出土品は縄文時代最終末の大洞式土器の技法・器種を受け継ぎながら、甕・壺などの弥生文化の特徴的な器種が共伴し、最終末期の土偶・土版がみられる。石器には縄文時代から引き続く石鏃や石匙の形態、また弥生時代に特徴的な鑿状の石器などが共伴する。 出土品の砂沢式土器は藤田記念庭園…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ba%bd%c2%f4%b0... - 2022年03月01日更新

垂柳遺跡

、炭化米も発見し、津軽平野での弥生時代の稲作がることを主張していたが、耳を傾ける人は少なかった。東北地方の稲作の起源は謎であった。1981年(昭和56年)に弥生時代中期末の水田跡が良好な状態で発見された。東北地方の北部でも水田耕作を行っていたことが証明された。2年間の発掘調査で656枚の水田跡、畦道、水路、土器、石器、米などが見つかった。当時の人々の足跡も残っていた。考古学史や農業史を書き換える大発見であった。遺物は「田舎館埋蔵文化財センター」で保管・展示されている。 *出土 垂柳遺跡の水田は8m2と「小…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%e2%cc%f8%b0... - 2022年03月01日更新

井堰

''井堰''(いせき)は河川や水路を木や石などでせき止めて水位を調整する装置である。 *概要 河川や水路の水量が多く水位高ければ、水の入り口を流路に設けるだけで容易に取水できる。しかし、水位が低くそのままでは水を引けないような場所や時期には、井堰により水を堰き止めることにより、水位を高めると、重力エネルギーで勾配に従って水の自然流下により田に水を導くことが出来る。 *古代の井堰 弥生時代にも井堰は見られる。比恵遺跡群では横木とそれを支える斜めに打ち込まれた木ぐいがある。水流に直交する方向に横木を置き、…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b0%e6%b1%e1... - 2022年02月27日更新

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