縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で墓制33件見つかりました。

前の20件  1  2 

和泉黄金塚古墳

''和泉黄金塚古墳''(いずみこがねづかこふん)は、大阪府和泉市にある4世紀の[[前方後円墳]]である。「黄金塚古墳」ともいう。 *概要 前方部を西南に向ける。信太山丘陵の先端部にあり、淡路島や六甲の山並みを一望できる。 *調査 1950年、1951年に発掘調査が行われた。巨大な木棺を粘土で覆った埋葬施設が3基並んで見つかり、中央に女性、左右に男性が葬られていた。中央の埋葬施設から[[卑弥呼]]が魏に使いを送った景初三年の記年を持つ銅鏡が出土した。後円部から3基の粘土槨(中央槨・東槨・西槨)が検出され…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%cf%c2%c0%f4%b2... - 2022年11月29日更新

埼玉稲荷山古墳

''埼玉稲荷山古墳''(さきたまいなりやまこふん)は、埼玉県行田市にある[[前方後円墳]]である。国宝の[[稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣]]が出土したことにより知られる。 *概要 埼玉古墳群で最も古く、最も北に位置する古墳である。稲荷山古墳は大阪府堺市の[[大山古墳]]と墳形が類似すると指摘される。墳丘は二段築成。方形の二重周濠があり、濠の深さは築造当時の地表面から約1.8メートルと推定される。通常は空堀である。 *調査 1938年に前方部が採土工事で消失した。1973年から1974年の周囲の堀の確認調査に…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ba%eb%b6%cc%b0... - 2022年11月27日更新

艸墓古墳

''艸墓古墳''(くさはかこふん)は、奈良県桜井市谷にある[[方墳]]である。「カラト古墳」とも言われる。 *概要 墳形は方墳(南北28m(24m説あり)、東西22m、高さ8m(7m説あり))で東南に開口する。古墳時代終末期の7世紀前半〜7世紀中葉の築造と推定されている、墳丘には[[葺石]]が認められる。 *調査 *遺構 埋葬施設は花崗岩を用いた両袖式横穴式で、玄室部は巨大な花崗岩を用い、全長13.3m。長さ4.4m、幅2.7m、高さ2m。羨道部は長さ8.8m、玄門幅1.9m、高さ約1.5mである。奥壁…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e7%e7%ca%e8%b8... - 2022年11月26日更新

前方後円墳

''前方後円墳''(ぜんぽうこうえんふん,circular‐shaped ancient tomb with rectangular frontage)は前部が方形で後部が円形の古墳である。 *概要 円形の墳丘と,方形の墳丘とをつなぎ合わせた形状である。名称は蒲生君平『山陵志』で「必象宮車而使前方後円」という記述から命名された(参考文献1)。日本独特の古墳形状である。3世紀中から7世紀初にかけて作られた。円形部を後円部,方形部を前方部と呼び、接際部をくびれ部と呼んでいる。 なお朝鮮半島の西南部の栄山江流…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c1%b0%ca%fd%b8... - 2022年11月23日更新

河内大塚山古墳

''河内大塚山古墳''(かわちおおつかやまこふん)は、大阪府羽曳野市・松原市に位置する5世紀後半から5世紀末の[[前方後円墳]]である。6世紀説もある。 *概要 全国第5位の規模を誇る[[古墳]]である。5世紀後半から5世紀末にかけて築造されたと考えられている。墳丘長約335メートル、後円部約185メートル、前方部の幅約230メートル、幅35〜70メートルの濠を持つ。[[百舌鳥古墳群]]と[[古市古墳群]]の中間地点に位置する。 *陵墓参考地 1928年(昭和3年)まで、古墳の中に、江戸時代以降、数十軒…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%cf%c6%e2%c2... - 2022年11月23日更新

宮山塚古墳

''宮山塚古墳''(みややまつかこふん)は、奈良県生駒郡平群町椿井に位置する5世紀の[[円墳]]である。 *概要 椿井の氏神、春日神社の西側隣接地に所在する近畿地方で最古級の[[横穴式石室]]を備えた古墳である。埋葬施設は短い[[羨道]]と平面正方形のドーム状天井を備えり片袖式石室である。石室は初期横穴式石室の特徴をもつ。東西(径)26メートル・南北24メートル・高さ約7.1メートルの規模である。被葬者は不明である。 *土塁 墳丘の北東には基底部幅が7m、上部幅2m、高さ2.5mの土を盛り上げた土塁が取…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b5%dc%bb%b3%c4... - 2022年11月22日更新

鋤崎古墳

と変遷をの第一級資料である。[百済]]の墓制の影響により成立したと想定される。 *遺物 銅鏡6面、[[素環頭鉄刀]]2、[[勾玉]]、[[管玉]]、[[矛]]、中国鏡、長方板皮綴[[短甲]]、鉄製武器、農工具、玉類、銅釧、くし等が出土した。銅鏡6面は中国鏡2面([[内行花文鏡]]、双頭龍文鏡)、仿製鏡4(四獣鏡2、捩文鏡1、珠文鏡1)である。 *指定 - 国指定史跡 2004年 *展示 石室は埋め戻されているが、石室の実物大のレプリカは福岡市博物館にある。 *アクセス -名称:鋤崎古墳 -所…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bd%fb%ba%ea%b8... - 2022年11月22日更新

横穴式石室

ながる通路に当たる羨道を築造した石積みの墓制である。 *概要 朝鮮半島北部で発達し4世紀後半から8世紀初頭まで日本列島でも行われた。石室の開閉が可能である。追葬、合葬を目的とした埋葬施設である。古墳時代の前期・中期は竪穴式石室が主流であったが、古墳時代後期に横穴式石室が主流となった。 *事例 [[鋤崎古墳]]は北部九州型の祖型で、 4世紀末から5世紀初頭の前方後円墳であり。日本最古の横穴式石室である。 [[宮山塚古墳]]の横穴式石室は近畿で最古級のもので5世紀後半〜末頃に築造された。新沢千塚221号墳(…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%a3%b7%ea%bc... - 2022年11月22日更新

黒姫山古墳

''黒姫山古墳''(くろひめやまこふん)は大阪府堺市にある[[5世紀]]中葉の[[前方後円墳]]である。鉄製甲冑類の出土量として日本最多である。 *概要 [[百舌鳥古墳群]]と[[古市古墳群]]の中間にある全長114mの前方後円墳である。平地に立地し、前方部は西向きである。墳丘のまわりに幅15メートル前後の周濠がある。中世には、墳丘に大規模な盛り土がされていた。 *調査 昭和22年に調査され墳丘に二重に[[円筒埴輪]]列が検出された。 *遺構 後円部の埋葬施設は盗掘により破壊されていた。 前方部に墳丘主…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%f5%c9%b1%bb... - 2022年06月28日更新

四隅突出型墳丘墓

に四隅が突き出し、ヒトデのような形をした墓制である。糸巻型との別称もある。 *概要 日本海沿岸の島根県から富山県までの地域に分布する弥生時代末期から古墳時代初期に現れる墓制である。丘陵尾根上、台地縁辺部に立地し、地山を削り出して、一部に盛り土を形成する。対角線の延長上に突出部をもつ。1辺20m前後である。裾に石列や石垣状の施設を巡らしたり、斜面に平石を貼ったりし、単独葬または複数の人物を木棺土壙墓や箱型石棺に埋葬する。 *事例 -西谷墳墓群 -杉谷4号墳 富山県。一辺約25、四隅が突き出した形で、周囲…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%cd%b6%f9%c6... - 2022年06月28日更新

造山古墳

''造山古墳''(つくりやまこふん)は[[岡山県]] 岡山市にある全国第4位の規模となる[[前方後円墳]]である。「造山古墳(ぞうざんこふん)」とも呼ばれる。 *概要 独立丘陵を加工して築造したと推定されている。墳丘は3段築成である。平面積約7.8ha。水を湛える周濠は無かったと判断される。吉備地方においてそれ以前のものとは規模と形態が大きく異なる。古墳の築造時には最大規模であったと考えられている。通説では大和(中央)政権に対抗した吉備地域地方政権の大首長とされているが、大和政権と対抗していたとの説もあ…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c2%a4%bb%b3%b8... - 2022年05月08日更新

四隅突出墳

の弥生時代終末期から古墳発生期に出現する墓制である。丘陵の尾根、台地の縁辺部に立地し、自然の地山を削り出し、あるいは一部に盛土を施し、方形の墳墓を築造する。20数基が確認されている。1辺20m前後である。突出部を含めると1辺29m近い事例がある。裾に石列や石垣状の施設を巡らせるものがある。また斜面に平石を張ることがある。 *参考文献 +大塚初重・小林三郎(1996)『古墳事典』東京堂出版…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%cd%b6%f9%c6... - 2022年05月05日更新

円形周溝墓

''円形周溝墓''(えんけいしゅうこうぼ)は円形の墳墓の周囲に浅い溝を巡らす墳墓である。[[弥生時代]]から[[古墳時代]]に作られた。 *概要 盛り土による高い墳丘を持たない。周囲の周溝の幅は1m前後で深さは50cm前後である。円形の径は5mから6m前後である。周溝内から土器が出土する。副葬品は古墳に比べると質と量で劣る。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b1%df%b7%c1%bc... - 2022年04月30日更新

前の20件  1  2 

メンバーのみ編集できます