縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で奈良時代287件見つかりました。

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金銅幡

''金銅幡''(こんどうのばん, Ban-type Banners)は、菩薩の威徳を示すための仏具で、[[法会]]の際に掲げられる金銅製の旗である。 *概要 花唐草や亀甲などで透かし彫りした金銅板4枚を蝶番で縦に四枚連ねた幡である。切り透かして文様を表す。間に鈴や葉形の垂飾を付ける。 幡身は四つの坪に分けられる。各坪は1枚の銅板で鍍金を施す。第1坪は[[唐草文]]、第2坪は[[亀甲文]]に鈴をつける。第3坪は直線文に花卉、第4坪は球繋ぎの飾りと[[含綬鳥]](授帯を咥える鳥)の構成である。 *管理 -…

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花喰鳥

''花喰鳥''(はなくいどり,flower eating bird)は装飾文様の一つで、鳥が花の枝をくわえている図柄を表す。 *概要 [[ササン朝ペルシャ]]起源の文様とされる。 *正倉院 -[[羊木臈纈屏風]] -[[彫石横笛]] -[[紫檀木画挟軾]] -[[漆金薄絵盤]] -[[花氈]] -[[粉地彩絵長方几]] -[[紫羅金泥絵絎紐]] -[[間縫刺繍羅帯残欠]] -[[紺牙撥鏤碁子]] -[[紅牙撥鏤碁子]]…

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漆金薄絵盤

''漆金薄絵盤''(うるしきんぱくえのばん,Lotus-flower-shaped Pedestal for Incense Burner,Wood with Painting,Known as “koin-za”)は正倉院に伝わる香を焚くための炉盤の台座である。通称「香印坐」と呼ばれる。 *概要  同型・同大の甲号と乙号とがある。両者で1対として仏前に捧げられたと考えられている。 岩座の上に各段八枚の蓮弁を四段に重ねる。中心に半球状の蓮肉を据える。岩座・蓮弁・蓮肉は木製である。岩座の裏に「香印坐」の…

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紫檀木画挟軾

''紫檀木画挟軾''(したんもくがのきょうしょく,Aemwrest of Red Sandalwood and Marquetry)は[[正倉院]]に伝わる座ったまま膝の前に置く肘つきである。 *概要 細長い天板を2基の床脚で支えるひじ掛け(脇息)である。天板は緩く面を取る。藤田美術館に同時代の花蝶蒔絵挾軾(国宝)が伝わる。 *構成 [[国家珍宝帳]]に記載されている品である。天板の側面は[[紫檀]]地に金銀泥で唐花や[[花喰鳥]]が描かれる。脚は中央部でくびれがあり、象牙の装飾がある。 *材料 天…

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羊木臈纈屏風

‘'羊木臈纈屏風''(ひつじきろうけちのびょうぶ,Screen-Panel with a Wax-Resist Design if a Ram under a Tree)は[[正倉院]]に収蔵されているろうけつ染めの屛風である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に記載された品である。画面の上端に[[花喰鳥]]、樹木と樹に登る二匹の猿を配する。 中央には巻き角を付けた羊と草。その下に山岳を配置する。山腹には後ろを振り返る一頭の鹿を表す。羊は[[ササン朝ペルシャ]]の羊文に通じるものの、山岳は中國の…

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校倉

井桁 に組み建物の外壁とする倉である。奈良時代に多い。 *概要 現存最古の校倉は唐招提寺の経蔵である。奈良時代の8世紀に作られた。唐招提寺創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものといわれる。東大寺法華堂経蔵は奈良時代もしくは平安初期の校倉である。東大寺本坊経倉。…

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横笛

''横笛''(おうてき)は笛の胴の長さに対して垂直に構えて吹く笛である。 *概要 催馬楽、朗詠などの伴奏楽器としても用いられる。 *出土例 +多賀城市 - 東西大路東道路の側溝から出土した装飾のない竹製の横笛。完全な姿に復元できた唯一の資料で、平安時代前期(9世紀)と特定される。 +福島県江平遺跡 - 国内最古とみられる竹製の横笛。1999年の発掘調査で、天平15年(743)年の銘を記した木簡が出土した層から発見された。星塚一号墳(奈良県天理市)から出土した古墳時代後期の笛が国内最古とされているが、材…

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金銅大合子

''金銅大合子''(こんどうのだいごうす, Globular Stupa-Shaped Bronze Container)は、相輪塔形の紐をもつ大型の[[合子]]である。 *概要 球形の胴部のほぼ中央で身と蓋に分かれる構造である。全体に轆轤引きで仕上げられている。鍍金は外面だけでなく、内面や底部まで施される。香を入れる道具としても使われたとみられる。蓋裏と高台内に「左十五」の刻銘がある。 *管理 -名称:金銅大合子 甲 -倉番:南倉 27 -用途:仏具 -技法:金工 -寸法:径17.5 高29.0 重5…

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木簡

使われていた。 [[飛鳥時代]]から[[奈良時代]]に盛行した。 平城京跡などから木簡が出土している。[[長屋王]]家の邸宅跡から木簡35,000点が出土した。全国各地からの租税の荷札が出土している。 現代でも八百屋や魚屋で使われることがある。 *正倉院 -[[雑札]] - 正倉院に伝世した木簡である。第62回正倉院展で出展される。 …

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黒柿把鞘金銀荘刀子

''黒柿把鞘金銀荘刀子''(くろがきのつかさやきんぎんかざりのとうす)は腰帯に提げる[[刀子]](小刀)である。 *概要 紙や[[木簡]]を切ったり、[[木簡]]などで書き損じた文字を削るための文房具である。腰帯から提げる装身具としても使われた。本品は装飾を抑えた簡素な刀子である。把と鞘は[[黒柿]]材で作られる。把口、鞘尻、帯執はすべて新補である。刀身には反りを付けない。鍛えは板目肌である。刀文は直刃で焼き、[[茎]]の先は剣先形である。 *管理 -名称:黒柿把鞘金銀荘刀子 第31号 -倉番:北倉 1…

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難波宮

阪市中央区にある[[飛鳥時代]]から[[奈良時代]]時代にかけての宮殿跡である。 *概要 飛鳥から奈良時代にかけて前後2期の難波宮跡が確認されている。2時期の宮殿遺構は前期難波宮、後期難波宮と区別する。『日本書紀』『続日本紀』などで存在は知られていたが実際の所在は不明であった宮殿の遺構として見つかった。 *調査 前期難波宮の遺構に火災痕跡があり、686年(朱鳥元年)に焼失した[[天武天皇]]の難波宮にあたる。孝徳天皇により造営された難波長柄豊碕宮と考えられている。後期難波宮は聖武天皇によって再建された難…

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トルコ石

''トルコ石''(とるこいし, Turquoise)はグリーンまたは明るいブルーの不透明な鉱物である。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/ghkawxYWJ4.jpg,250,250,right){ トルコ石} *概要 古代から危険から体や心の健康を守ると信じられており、邪気や魔除けとして使われた。 化学的にはリン酸塩鉱物である。自然界においてはターコイズに含まれる銅の成分によってターコイズブルーが発色する。ターコイズブル…

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ヤコウガイ

''ヤコウガイ''(やこうがい, Great Green Turban)はリュウテン属サザエ科に分類される大型の巻貝である。漢字では夜光貝と書かれるが、夜に光ることはない。 *概要 貝殻に厚い真珠層があるため[[螺鈿]]の材料として使われる。殻高15cm、殻径20cmほどでサザエ類の中では最大の巻貝である。貝殻の内面は美しい真珠光沢に覆われる。 正倉院の宝物の螺鈿はほとんどがヤコウガイの貝殻で作られている。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthi…

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銀壺

''銀壺''(ぎんこ, silver pot)は、[[正倉院]]に保存されている銀製の大型の壺である。 *概要 同じ形で同じ寸法の銀壺が2組伝わっている。甲と乙である。肩が張り、底が丸くすぼまった鉄鉢型の銀製の輪台付きの壺である。高台は別材で、本体の底を高台の輪の中に落とし込んで設置する。僧が托鉢すなわち食物を得るために用いる鉄鉢に似た形状である。精緻な魚々子を施す。 *図柄 胴部には羊・鹿・カモシカ・猪・兎などの動物を追う12人の弓を射る狩猟騎馬人物が線刻される。輪台には有翼馬、猛獣、猛獣使いが表され…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b6%e4%d4%e4... - 2022年12月12日更新

香木

''香木''(こうぼく,fragrant wood)はよい香りがする樹木である。 *概要 沈香、伽羅と白檀が知られる。生産量が少なく貴重で、高額な値段で取引される。 *産地 採取できる場所は東南アジア全域で主にベトナム、カンボジア、インドネシアなどである。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%e1%cc%da... - 2022年12月12日更新

屏風

''屏風''(びょうぶ,folding screen)は部屋の仕切りや装飾に用いる調度品である。 *概要 中国の漢時代では風よけの道具として使われた。686年(朱鳥元年)に新羅国から献上されたものが日本で最も古い屏風と言われる。現存最古の屏風は、8世紀に作られた『鳥毛立女屏風』である。奈良・平安時代は一隻六扇(六曲)が一般的である。当初の屏風は衝立であった。 *開閉できる屏風 木で骨格を作り、鎌倉時代に紙製の蝶番が案出された。現在のように前後に開閉可能紙又は絹を張り、折り畳めるようにしたのは日本での発明…

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琥珀

''琥珀''(こはく,amber)は地質時代に樹脂などが地中に埋没してできた化石の一種である。 *概要 千万年〜数億年前頃、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれて化石となったもの。生成の過程で古代の昆虫、葉、花、樹の皮などが自然に入りこんだ石がある。これは、大変希少性が高い。色は、黄、茶、赤、白、青、緑、黒など多彩で約250色があると言われる。…

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飛鳥池工房遺跡

''飛鳥池工房遺跡''(あすかいけこうぼういせき)は、奈良県にある[[飛鳥時代]]の総合工房遺跡である。 #ref(https://image02.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/X9eYNt0M8F.JPG,350,300,right){飛鳥池工房遺跡} *概要 飛鳥池工房遺跡は,奈良盆地南端に位置する飛鳥の真神原の東に小さな丘陵部の谷間に所在する。この谷は奥行き南北約300nある。1991年(平成3年)に飛鳥池の埋立工事に伴う事前調査として奈良国立文化財研究…

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平螺鈿背八角鏡

''平螺鈿背八角鏡''(へいらでんはいはっかくきょう)は、[[正倉院]]に保存されている八花形の輪郭に鏡背を螺鈿で飾った白銅製の鏡である。 *概要 7号と13号とがあるが、2点が同時に出展されたことはない。鏡背は2区に分かれる。7号の方が区画は明瞭である。それぞれに明確な[[唐花文]]様が表される。 **7号 [[国家珍宝帳]]で7号は「八角鏡一面 重大五斤一両 径一尺一寸 緋絁帯柒皮箱 平螺鈿背緋綾嚫盛」と記載されている品である。 鏡胎を白銅鋳製、鏡背を[[螺…

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七条織成樹皮色袈裟

‘'七条織成樹皮色袈裟''(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ,Kesa,Priest’s Lobe)は[[正倉院]]に収蔵されている[[聖武天皇]]が使用したと想定される[[袈裟]]である。 *概要 樹皮の柄なので、見かけ上はかなり地味な図柄と色となっている。技法的にも素朴である。出家した僧侶は財産を持たないので、衣服はボロ布に見えるようにしている可能性がある。しかし、布を拡大すると模様の上に撚金糸を格子のように織り込んでいて、気づかないところで豪華になっている。文様の部分ごとに横糸の色を変え、2…

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