縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で日本美術史108件見つかりました。

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屏風

''屏風''(びょうぶ,folding screen)は部屋の仕切りや装飾に用いる調度品である。 *概要 中国の漢時代では風よけの道具として使われた。686年(朱鳥元年)に新羅国から献上されたものが日本で最も古い屏風と言われる。現存最古の屏風は、8世紀に作られた『鳥毛立女屏風』である。奈良・平安時代は一隻六扇(六曲)が一般的である。当初の屏風は衝立であった。 *開閉できる屏風 木で骨格を作り、鎌倉時代に紙製の蝶番が案出された。現在のように前後に開閉可能紙又は絹を張り、折り畳めるようにしたのは日本での発明…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%d6%a2%c9%f7... - 2022年12月12日更新

七条織成樹皮色袈裟

‘'七条織成樹皮色袈裟''(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ,Kesa,Priest’s Lobe)は[[正倉院]]に収蔵されている[[聖武天皇]]が使用したと想定される[[袈裟]]である。 *概要 樹皮の柄なので、見かけ上はかなり地味な図柄と色となっている。技法的にも素朴である。出家した僧侶は財産を持たないので、衣服はボロ布に見えるようにしている可能性がある。しかし、布を拡大すると模様の上に撚金糸を格子のように織り込んでいて、気づかないところで豪華になっている。文様の部分ごとに横糸の色を変え、2…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bc%b7%be%f2%bf... - 2022年12月12日更新

国家珍宝帳

''国家珍宝帳''(こっかちんぽうちょう,List of rare tresures of the state )は[[光明皇后]]が[[聖武天皇]]の遺品を[[東大寺]]大仏に献納した際の目録である。 *概要 [[756年]]([[天平勝宝]]8年)6月21日の聖武天皇の七七忌に法会を営み、勅願寺の東大寺の廬舎那仏に[[聖武天皇]]遺愛の品を献納して納めた宝物の目録である。正式名は「天平勝宝八歳六月二十一日献物帳」であるが、「国家珍宝帳」と呼ばれる(参考文献1)。 *形状 軸端は白檀の撥形である。本…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%f1%b2%c8%c4... - 2022年12月08日更新

粉地彩絵八角几

''粉地彩絵八角几''(ふんじさいえのはっかくき,Lacquered Hide Mirror-case)は、[[正倉院]]に保存されている仏前に供物を献ずるための台机である。 *概要 几は物をのせるための台を意味する(献物台)。 天板は八角形に作り、刳り形のある床脚を立てて[[香狭間]]を透かす。天板表裏に緑青を塗るほかは、全体に暈繝彩色で華麗な花文を描く。 使用するときは天板に褥を敷き、その上に献物を乗せる。宝庫の几には献物の種類により、天板が方形、長方形、州浜、六陵、八花、長花などの形がある。材は檜…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%b4%c3%cf%ba... - 2022年12月06日更新

新羅琴金泥絵木形

''新羅琴 金泥絵木形''(しらぎごと きんでいえきがた,Shiragi-goto Harp)は、[[平安時代]]の朝鮮半島起源の[[撥弦楽器]]である。 *概要 [[新羅楽]]に用いられた12絃の琴であり、「[[伽耶]]琴」とも呼ばれる。 *構造 桐材から一木で彫り出したくりぬきで、裏板はなく、尾端部に「羊耳」と呼ばれる緒止めを差込んであるのが特徴である。指に爪をつけて弾かず、直接、指で弦を弾いたり、つかんで離すなどして、演奏する。新羅琴はわが国で平安時代初期まで用いられた。平安時代まで貴族が演奏した…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%b7%cd%e5%b6... - 2022年12月06日更新

黒柿

''黒柿''(くろがき)は柿の木の芯に黒色物質が沈着してが黒色または黒色の縞模様になったものをいう。 *概要 通常、柿の木は製材すると乳白色〜淡黄色に近い色味である。稀に黒色が樹の中心部に入るものがある。 「黒柿」は150年以上経った古木から見つかる。1万本に1本という確率でみつかるとされる。伐採後も黒柿に含まれた水分を一定割合までまで抜き(乾燥させ)木材を安定させてから加工する。そのために約5年かかる。柿渋の元の「タンニン」が変色し、白い樹のる柿の木に黒が入ると推定されている。現代でも非常に貴重で高価…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%f5%b3%c1... - 2022年12月06日更新

平脱

''平脱''(へいだつ)は漆工の加飾技法のひとつである。 *概要 金銀などの薄板を文様の形状に切り抜き、漆の面に貼り、その上から全面に漆を塗り、文様部分の漆を剥ぎ起こして文様を表出する。 漆面より文様が高いものを平脱という。 漆を塗布した後、木炭で研ぎだす方法を[[平文]](ひょうもん)という。平文は漆面より文様の方が高い。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%bf%c3%a6... - 2022年12月06日更新

平文

''平文''(ひょうもん)は漆器の加飾技法の一種である。 *概要 金、銀などの金属板を文様の形に切り、漆地に嵌めこむか又は貼り付けて漆を塗布し、木炭で研ぎだして、栽文と漆面を均一にする方法である。面を一様に平らに研出したもの、または錫・鉛板を張放しにしたものを平文という。平脱は漆面より文様が高い。 [[平脱]]と混同した解説があるが、[[平脱]]とは異なる。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%bf%ca%b8... - 2022年12月06日更新

魚々子

''魚々子''(ななこ)は金工技法の一つで、小さな丸い粒を隙間なく配置する模様である。 *概要 密に打たれた模様が、魚の卵をまき散らしたようにみえることから言われる。『正倉院文書』に「魚々子打工」があることから、奈良時代には専門工がいたとみられる。 *事例 -銅造如来半跏像(法隆寺献納) - -貼銀鍍金双獣双鳳紋八稜鏡 - 個人蔵(「古代鏡展示館」(兵庫県立考古博物館加西分館)で展示)紋様の隙間に魚々子紋が隙間なく打ち込まれる。 -[[銀壺]] - [[正倉院]] 精緻な魚々子 -[[金銀荘横刀]…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b5%fb%a1%b9%bb... - 2022年12月06日更新

合子

''合子''(ごうす/ごうし,combination)は蓋付の小さい容器である。 *概要 素材は金属器、漆器、陶磁器などがある。 *正倉院 -[[銀平脱合子]] -[[黄銅合子]] -[[赤銅合子]] -[[青斑石鼈合子]] -[[金銅花形合子]] -[[佐波理合子]] -[[刻彫梧桐金銀絵花形合子]] -[[金銅大合子]] -[[金銅花形合子]] -[[檜薬合子]] -[[槻薬合子]] *出土品 -石製合子 - 佐紀陵山古墳…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%e7%bb%d2... - 2022年12月06日更新

奈良県立万葉文化館

''奈良県立万葉文化館''(ならけんりつまんようぶんかかん, Nara Prefecture Complex of Man'yo Culture)は奈良県高市郡明日香村にある万葉文化の博物館である。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/jO5dNGuQf0.JPG,350,300,right){奈良県立万葉文化館} *概要 「万葉」の歴史と文化を紹介する資料館である。2001年9月15日に開館した。『万葉集』を中心とする古代…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c6%e0%ce%c9%b8... - 2022年11月22日更新

伎楽面呉女

''伎楽面呉女''(ぎがくめんごじょ)は、[[正倉院]]に保存されている[[伎楽]]で用いられる呉女の面でである。 *概要 百済からの渡来人[[味摩之]](みまし)によって伝えられた伎楽は、平安時代初期頃まで寺院における法会で盛んに上演された。楽器伴奏のある無言の仮面劇であり、仏教音楽として法会や行道等に用いられた。 本作は伎楽で唯一の女性の伎楽面である。正倉院の伎楽面は171面が伝わる。伎楽では蛮人の崑崙に恋い慕われ、手荒な扱いを受けたところを力士に助けられる(興福寺の雅楽家である狛近真『教訓抄』)。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b4%ec%b3%da%cc... - 2022年11月20日更新

西大寺

''西大寺''(さいだいじ)は、奈良県奈良市西大寺芝町にある真言律宗の総本山である。 *概要 765年(天平神護元年)に孝謙上皇は重祚して称徳天皇となり、金銅製の四天王像を鋳造したのが創建年である。「[[東大寺]]」に対して、西大寺と名付けられ、『西大寺資財流記帳』によれば、創建当初は、平城京右京1条3・4坊にあり、東西11町・南北7町、総計31町歩(約48ヘクタール)の寺域に、薬師・弥勒の両金堂をはじめ、東塔・西塔、四王院、十一面堂院など百十数宇もの堂舎を擁していたとされる。 平安時代なると寺は衰退し…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c0%be%c2%e7%bb... - 2022年11月20日更新

當麻寺

''當麻寺''(たいまでら)は、奈良県葛城市にある真言宗・浄土宗二宗の寺院である。 近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺として知られる。西南院は「関西花の寺第二十一番霊場」で、しゃくなげやぼたんで有名である。 *概要 [[推古天皇]]20年(612年)、[[用明天皇]]の第3皇子の当麻皇子が「万法蔵院(まんぽうぞういん)」を河内国(現大阪府太子町)に建立したのが始まりと伝わる(『大和国當麻寺縁起』)。[[天武天皇]]10年(白鳳9年・681)、當麻真人国見が百済の僧正恵潅を導師に迎え、金堂に本尊とし…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e1%c4%cb%e3%bb... - 2022年11月19日更新

蓮華残欠

''蓮華残欠''(れんげざんけつ)は、[[正倉院]]に保存されている仏教の[[荘厳具]]または[[供養具]]である。 *概要 池に浮かぶ蓮の花、葉、蕾をかたどる。ホオ材をくり抜いて下部に池を作り、周囲に岩石をかたどる堤を作り、池の中央に十字型の州浜を作り出す。州浜から金銅製の茎をのばす蓮が枝分かれし、茎の先端に木製の蓮華、蕾、蓮の花を取り付ける。蓮花と蕾は黒漆地に金箔、開いた花と萼は黒漆地に銀箔を貼る。蓮華の花弁は蓮肉の側面に取り付けた小さな釘に一枚ずつ差し込んで固定する。 *構成 堤は白下地に赤、緑、…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%cf%a1%b2%da%bb... - 2022年11月19日更新

正倉院

''正倉院''(しょうそういん,Shosoin)は、[[奈良県]][[奈良市]]に所在する[[東大寺]]大仏殿の北西にある[[校倉造]]の高床式[[木造]]倉庫である。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/n68slV4FUU.JPG,350,300) *概要 **建築概要 正倉院はもともと[[東大寺]]の倉庫の一つである。東大寺は寺の什物や記録類を保管する倉庫を建築した。正倉院は[[東大寺大仏殿]]の裏手である北西方向に…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c0%b5%c1%d2%b1... - 2022年11月17日更新

金銀平脱皮箱

''金銀平脱皮箱''(きんぎんへいだつのかわばこ,Leathered Lacquer Box with Gold and Silver Decoration for Offerings)は[[正倉院]]に収蔵されている被蓋造の献物箱である。 *概要 上面の蓋に面取りのある被蓋造の漆皮箱である。黒漆に金銀で表される文様がちりばめられる。鈍い色に見える個所は銀製であり、当初は明るく輝いていたと見られる。 同サイズの金銀平脱皮箱「第4号」と「第5号」とがあり、一対で製作されたとみられる。 *構成 蓋の中央に…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b6%e2%b6%e4%ca... - 2022年11月17日更新

鳥獣花背円鏡

‘'鳥獣花背円鏡''(ちょうじゅうかはいのえんきょう)は[[正倉院]]に収蔵されている背面に獅子・鴛鴦・馬などの鳥獣文および葡萄唐草文を表す円鏡である。 *概要 鳥獣花背円鏡は第7号、第8号、第9号の3種類がある。「海獣葡萄鏡」と呼ばれている。 *構成 7号、8号とも7世紀後半に盛行したいわゆる海獣葡萄鏡である。鋳上りは極めて良好である。鏡面は平滑でわずかに反る。反面、鏡の背面は起伏に富む。 中央の紐はうずくまる獅子の形で、前足で牡鹿を押さえる。周囲に八組の獅子の親子が、葡萄唐草の輪の中で躍動する。親は…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%bb%bd%c3%b2... - 2022年11月16日更新

平脱技法

''平脱技法''(へいだつぎほう)は漆工芸の装飾技法のひとつ。 *概要 紋様の形に切った金や銀の薄い板を、器物に貼り付けて飾る技法である。金、銀、錫などの金属板を文様型に切り抜き、漆面に貼り付ける。その上から栽文のない部分も含めて、前面に漆を塗布し、塗り固める。乾いた後から金属板上の漆塗膜を削り取り、金属板を露出させる。金属板に主に蹴彫りによって繊細な紋様を浮き上がらせる。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%bf%c3%a6%b5... - 2022年11月13日更新

漆背金銀平脱八角鏡

''漆背金銀平脱八角鏡''(しっぱいきんぎんへいだつのはっかくきょう)は、[[正倉院]]に保存されている青銅鋳造の鏡である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に載せられる品である。聖武天皇遺愛の八角鏡である。 鏡背に黒漆を塗り、金・銀の薄板で花鳥文をあらわす。宝飾鏡である。宝飾鏡は鏡本体と鏡背を異なる素材を用いた鏡である。 [[平脱技法]]で作成された鏡である。平脱技法は、金あるいは銀の薄板を切って作った文様を鏡の背に配置しておき、漆で塗り固め、さらに文様部分を剥ぎ起こして、文様を完成させる技法である。本作は…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bc%bf%c7%d8%b6... - 2022年11月13日更新

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