縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で文化財53件見つかりました。

町田章

は考古学・東洋美術である。元独立行政法人文化財研究所理事長。元奈良国立文化財研究所所長。 *概要 1939年 香川県善通寺市に生まれる。立命館大学大学院在学中に白川静に師事して東洋史、東洋思想史を学んだ。中国古代墓葬の研究をおこなう。奈良国立文化財研究所の榧本亀治郎の指導のもと『楽浪漢墓』の報告書作成に関わったことから、榧本に推薦され1964年に奈良国立文化財研究所に入所する。 1963年に設立したばかりの奈良国立文化財研究所平城宮発掘調査部に配属され、1965年から2年間、文化財保護委員会事務局記念…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%ae%c5%c4%be... - 2023年01月03日更新

金銅帯金具

''金銅帯金具''(こんどうおびかなぐ)は、金銅製の[[帯金具]]である。 *概要 帯金具の素材には金、銀、金銅製、木製などがある。 *参考品 -金銅帯金具 - 京都市 穀塚古墳出土のもの。古墳時代・5世紀である。 -金銅鬼面銙帯金具 - 忠清南道公州市錦城洞宋山里2号墳から出土した銙帯についていた金具である。 -金銅龍文帯金具 - 国宝で、熊本県和水町 江田船山古墳出土である。古墳時代・5〜6世紀の品とされる。 -龍文透彫帯金具 - 国宝で、埼玉古墳群の稲荷山古墳第1主体(…

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''笙''(しょう, sho)は雅楽の管楽器のひとつである。17本の細い竹管を椀型の匏(ほう)に差し込んだ構造である。正式な名称を「鳳笙」とする説がある。 *概要 金属製の簧(した:リード)を振動させた音を、17本の細長い竹管に共鳴させて音を出す。竹管1本につき1つの音が出て、 吸っても吐いても同じ音が出る。匏の前中央に吹口がつく。笙は奈良時代に唐から伝わり日本的に改変されている。[[唐楽]]、[[催馬楽]]、[[朗詠]]に用いられる。 *奏法 下方のリード近くに小さな指孔があり、開の状態では発音せず、…

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含綬鳥

''含綬鳥''(がんじゅちょう,imputed bird)は装飾文様のひとつで、嘴で[[綬帯]][[瓔珞]]を咥える鳥の図柄である。 *概要 [[ササン朝ペルシャ]]由来で鳥は高貴な鳥を表すtため、権力の象徴でもある。おめでたいことの起こる前兆を告げる瑞鳥とも言われる。 *正倉院 -[[花鳥背八角鏡]] -[[漆金薄絵盤]] -[[緑牙撥鏤尺]] -[[金銅幡]] -[[白地花鳥文錦]] -[[白地花鳥浮文錦]] -[[黄楊木金銀絵箱]] -[[赤地錦垂飾]] -[[長斑錦断片]] …

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花喰鳥

''花喰鳥''(はなくいどり,flower eating bird)は装飾文様の一つで、鳥が花の枝をくわえている図柄を表す。 *概要 [[ササン朝ペルシャ]]起源の文様とされる。 *正倉院 -[[羊木臈纈屏風]] -[[彫石横笛]] -[[紫檀木画挟軾]] -[[漆金薄絵盤]] -[[花氈]] -[[粉地彩絵長方几]] -[[紫羅金泥絵絎紐]] -[[間縫刺繍羅帯残欠]] -[[紺牙撥鏤碁子]] -[[紅牙撥鏤碁子]]…

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黒柿把鞘金銀荘刀子

''黒柿把鞘金銀荘刀子''(くろがきのつかさやきんぎんかざりのとうす)は腰帯に提げる[[刀子]](小刀)である。 *概要 紙や[[木簡]]を切ったり、[[木簡]]などで書き損じた文字を削るための文房具である。腰帯から提げる装身具としても使われた。本品は装飾を抑えた簡素な刀子である。把と鞘は[[黒柿]]材で作られる。把口、鞘尻、帯執はすべて新補である。刀身には反りを付けない。鍛えは板目肌である。刀文は直刃で焼き、[[茎]]の先は剣先形である。 *管理 -名称:黒柿把鞘金銀荘刀子 第31号 -倉番:北倉 1…

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トルコ石

''トルコ石''(とるこいし, Turquoise)はグリーンまたは明るいブルーの不透明な鉱物である。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthistory-memo/ghkawxYWJ4.jpg,250,250,right){ トルコ石} *概要 古代から危険から体や心の健康を守ると信じられており、邪気や魔除けとして使われた。 化学的にはリン酸塩鉱物である。自然界においてはターコイズに含まれる銅の成分によってターコイズブルーが発色する。ターコイズブル…

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ヤコウガイ

''ヤコウガイ''(やこうがい, Great Green Turban)はリュウテン属サザエ科に分類される大型の巻貝である。漢字では夜光貝と書かれるが、夜に光ることはない。 *概要 貝殻に厚い真珠層があるため[[螺鈿]]の材料として使われる。殻高15cm、殻径20cmほどでサザエ類の中では最大の巻貝である。貝殻の内面は美しい真珠光沢に覆われる。 正倉院の宝物の螺鈿はほとんどがヤコウガイの貝殻で作られている。 #ref(https://image01.seesaawiki.jp/a/o/ancienthi…

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平螺鈿背八角鏡

''平螺鈿背八角鏡''(へいらでんはいはっかくきょう)は、[[正倉院]]に保存されている八花形の輪郭に鏡背を螺鈿で飾った白銅製の鏡である。 *概要 7号と13号とがあるが、2点が同時に出展されたことはない。鏡背は2区に分かれる。7号の方が区画は明瞭である。それぞれに明確な[[唐花文]]様が表される。 **7号 [[国家珍宝帳]]で7号は「八角鏡一面 重大五斤一両 径一尺一寸 緋絁帯柒皮箱 平螺鈿背緋綾嚫盛」と記載されている品である。 鏡胎を白銅鋳製、鏡背を[[螺…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%bf%cd%e6%ee... - 2022年12月12日更新

色麻紙

''色麻紙''(いろまし,Coloured Hemp Paper)は、[[正倉院]]に保存されている[[麻紙]]の色紙である。 *概要 第14号は白色、黄色、茶色、藍色、緑色、の5色5枚の[[麻紙]]を基本セットとし、5枚ずつ[[繧繝]]にして重ね、約25枚を1組として、4組計約100枚を一巻にする。紙に包んだ檜の軸木に巻き付けた巻子が19巻(1850余枚)正倉院に残されている。大部分は未使用のまま残されている。巻いた端が少しずつずれ、[[繧繝]]の美しさを見せる。奈良時代には「五色紙」と呼ばれていた。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%a7%cb%e3%bb... - 2022年12月08日更新

紫檀木画槽琵琶

''紫檀木画槽琵琶''(したんもくがそうのびわ, Red Sandalwood Biwa-type Lute with Marquetry Decoration)は[[正倉院]]に収蔵されている木画で装飾された四絃の琵琶である。 *概要 象牙や黄楊木、[[紫檀]]、錫を使用した[[木画]]で装飾し、捍撥に騎馬狩猟の人物を描いた革を貼る四弦四柱の[[琵琶]]である。主な木材は[[紫檀]]、絃門と海老尾は[[柘植]]木材である。第1号は「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 第1号」、第2号は「紫檀木画槽琵琶」、第3号は「木…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%e7%c3%c9%cc... - 2022年12月06日更新

粉地彩絵八角几

''粉地彩絵八角几''(ふんじさいえのはっかくき,Lacquered Hide Mirror-case)は、[[正倉院]]に保存されている仏前に供物を献ずるための台机である。 *概要 几は物をのせるための台を意味する(献物台)。 天板は八角形に作り、刳り形のある床脚を立てて[[香狭間]]を透かす。天板表裏に緑青を塗るほかは、全体に暈繝彩色で華麗な花文を描く。 使用するときは天板に褥を敷き、その上に献物を乗せる。宝庫の几には献物の種類により、天板が方形、長方形、州浜、六陵、八花、長花などの形がある。材は檜…

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黒柿

''黒柿''(くろがき)は柿の木の芯に黒色物質が沈着してが黒色または黒色の縞模様になったものをいう。 *概要 通常、柿の木は製材すると乳白色〜淡黄色に近い色味である。稀に黒色が樹の中心部に入るものがある。 「黒柿」は150年以上経った古木から見つかる。1万本に1本という確率でみつかるとされる。伐採後も黒柿に含まれた水分を一定割合までまで抜き(乾燥させ)木材を安定させてから加工する。そのために約5年かかる。柿渋の元の「タンニン」が変色し、白い樹のる柿の木に黒が入ると推定されている。現代でも非常に貴重で高価…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b9%f5%b3%c1... - 2022年12月06日更新

土師器

本町出土 東京国立博物館蔵 8世紀 重要文化財 -土師器甕 奈良時代・神亀6年(729) 東京国立博物館 奈良市都祁甲岡町 小治田安万侶墓出土 *参考文献 +大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂出版 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c5%da%bb%d5%b4... - 2022年11月29日更新

新沢千塚古墳群

''新沢千塚古墳群''(にいざわせんづかこふんぐん)は奈良県橿原市、高市郡高鳥町にまたがる4世紀末から6世紀にかけての古墳群である。 *概要 総数593基からなる古墳群であり、日本を代表する群集墳である。古墳は4世紀の終わり頃から造り始められた。6世紀の終わり頃まで約200年にわたって古墳が造られ続けた。最も多く古墳が造られた時期は、5世紀後半から6世紀前半にかけての100年間である。 *調査 1962年から1966年にかけて、新沢千塚一帯の丘陵地の開墾計画に伴い、[[橿原考古学研究所]]により、古墳…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%b7%c2%f4%c0... - 2022年11月22日更新

酔胡王

''酔胡王''(すいこおう)は、ペルシャ系のソグド人の王である。 *概要 酔胡王は酔った赤い顔で、長い鼻の人物として表される。 奈良県明日香村の[[飛鳥池遺跡]]で、古代の仮面舞踊劇「 [[伎楽]] 」に使用する面の一つ「 酔胡王 」を描いたとみられる[[木簡]]が出土した。飛鳥池遺跡は7世紀後半の遺跡なので、伎楽は612年、朝鮮半島の百済人が伝えたとされるので、これを裏付ける。 *伎楽面 [[正倉院]]に酔胡王が伝わる。[[伎楽面 木彫第47号]] また法隆寺献納の木造伎楽面「伎楽面 酔胡王」は[[…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%ec%b8%d5%b2... - 2022年11月20日更新

當麻寺

|8|倶利伽羅龍蒔絵経箱|奥院| *重要文化財 |No|名称|場所| |2|金堂|當麻寺| |3|講堂|當麻寺| |4|薬師堂|當麻寺| |5|御影堂|奥院| |6|大方丈|奥院| |7|鐘楼門|奥院| |8|書院|中之坊| |9|文亀本當麻曼陀羅|曼陀羅堂| |10|十一面観音菩薩立像(織姫観音)|曼陀羅堂| |11|持国天像(乾漆)|金堂| |12|増長天像(乾漆)|金堂| |13|広目天像(乾漆)|金堂| |14|多聞天像(木造)|金堂| |15|阿弥陀如来坐像(木造丈六)|講堂| |16|阿弥陀如…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e1%c4%cb%e3%bb... - 2022年11月19日更新

白石鎮子白虎・玄武

''白石鎮子 白虎・玄武''(はくせきのちんす びゃっこ げんぶ,Marble Relif of Devine White Tiger and Black Serpent-Tortoise)は、[[正倉院]]に保存されている大理石のレリーフである。 *概要 四神の[[玄武]]と[[白虎]]がからみ、雲文を半肉彫りとしたもの。鎮子にはおもし説があるが厳密には用途不明である。 2つの動物を組み合わせる文様は[[スキタイ]]など西方起源と考えられる。 「[[国家珍宝帳]]」記載の白石鎮子に比定されるが、建築資…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%f2%c0%d0%c4... - 2022年11月19日更新

町田久成

官判事,外務大丞などを歴任する。古器物(文化財)の保護、複製(模写)を建議し、 1872年、3月湯島聖堂にて「湯島聖堂博覧会」を開催する。1872年(明治5年)、[[蜷川式胤]]、内田正雄や画家高橋由一、写真家横山松三郎らとともに、[[正倉院]]をはじめとする社寺の宝物調査のため約4か月間出張する。 1882年、3月 東京帝室博物館(後の[[東京国立博物館]])初代館長に就任。同年10月 東京帝室博物館長を辞職。1883年10月農商省博物局勤務。1885年3月元老院議官となる。1889年、12月元老院議…

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白牙尺

枚、白牙尺が2枚の合計14枚である。 *文化財の盗人 明治8年の奈良博覧会で[[赤漆文欟木御厨子]]の1枚の扉が紛失した。博覧会の関係者であった副知事の[[藤井千尋]]の自宅で発見され、返却された。 1872年(明治5年)、[[町田久成]]を団長とする全国社寺調査団が正倉院を調査した折、調査員の[[蜷川式胤]]が紅牙撥鏤尺2枚、緑牙撥鏤尺1枚、白牙尺4枚の合計7枚を無断で持ち出し、自宅の蔵に隠し持っていた。蜷川式胤は、エドワード・S・モースとその友人で大富豪のウィリアム・スタージス・ビゲロー(日本古美術最…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%f2%b2%e7%bc... - 2022年06月11日更新

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