縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で正倉院215件見つかりました。

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平脱技法

''平脱技法''(へいだつぎほう)は漆工芸の装飾技法のひとつ。 *概要 紋様の形に切った金や銀の薄い板を、器物に貼り付けて飾る技法である。金、銀、錫などの金属板を文様型に切り抜き、漆面に貼り付ける。その上から栽文のない部分も含めて、前面に漆を塗布し、塗り固める。乾いた後から金属板上の漆塗膜を削り取り、金属板を露出させる。金属板に主に蹴彫りによって繊細な紋様を浮き上がらせる。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%ca%bf%c3%a6%b5... - 2022年11月13日更新

漆背金銀平脱八角鏡

んぎんへいだつのはっかくきょう)は、[[正倉院]]に保存されている青銅鋳造の鏡である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に載せられる品である。聖武天皇遺愛の八角鏡である。 鏡背に黒漆を塗り、金・銀の薄板で花鳥文をあらわす。宝飾鏡である。宝飾鏡は鏡本体と鏡背を異なる素材を用いた鏡である。 [[平脱技法]]で作成された鏡である。平脱技法は、金あるいは銀の薄板を切って作った文様を鏡の背に配置しておき、漆で塗り固め、さらに文様部分を剥ぎ起こして、文様を完成させる技法である。本作は鏡背に黒漆を塗り、金・銀の薄板により花…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bc%bf%c7%d8%b6... - 2022年11月13日更新

白石鎮子辰・巳

rpent in relief)は、[[正倉院]]に保存されている大理石のレリーフである。 *概要 十二支のうち辰と巳を組み合わせた図柄のリリーフである。正倉院に四神と十二支を大理石製の板1枚に2体ずつ浮き彫りにした品が8枚伝わる。すなわち白石鎮子は「子・丑」「寅・卯」「辰・巳」「午・未」「申・酉」「戌・亥」の6枚と、「玄武白虎」「青龍朱雀」の2枚からなり、合計8枚である。四神は古代中国で四つの方角を守る聖獣の「玄武白虎」「青龍朱雀」である。辰・巳の裏面に「泰司」の墨書があるが、意味は不明である。北京付…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%f2%c0%d0%c4... - 2022年11月12日更新

白石鎮子寅・卯

bbit in relief.)は、[[正倉院]]に保存されている大理石のレリーフである。 *概要 十二支のうち寅と卯を組み合わせた図柄のリリーフである。正倉院に四神と十二支を大理石製の板1枚に2体ずつ浮き彫りにした品が8枚伝わる。すなわち白石鎮子は「子・丑」「寅・卯」「辰・巳」「午・未」「申・酉」「戌・亥」の6枚と、「玄武白虎」「青龍朱雀」の2枚からなり、合計8枚である。 *文様 本作は虎が体を曲がりくねらせ、兎に覆いかぶさる構図である。2つの動物を組み合わせる文様は紀元前3世紀から前6世紀の[[スキ…

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沈香

+[[奈良国立博物館]](2008)『正倉院展60回の歩み』奈良国立博物館 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%c0%b9%e1... - 2022年09月04日更新

金銀荘横刀

''(きんぎんかざりのおうとう)は、[[正倉院]]に保存されている短刀である。 *概要 短寸であることから明治時代に横刀の名称が付けられた。中世以降の長脇差のサイズである。把は香木の[[沈香]]製、鞘は木製で皮を貼り、黒漆を塗り、金銀[[平脱]]技法により飛雲や獣を表す。金具は魚々子地に銀製鍍金で唐草の毛彫を施す。刀身は鎬造である。 *武器武具 [[国家珍宝帳]]に太刀は100口が献納されたが、恵美押勝の乱時に多くが出蔵され、戻らなかった。残る太刀は55口あるが、いずれも反りがない直刀である。その形式か…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b6%e2%b6%e4%c1... - 2022年09月04日更新

黄熟香

''黄熟香''(おうじゅくこう)は[[正倉院]]に収蔵されている巨大な香木である。通称は、[[蘭奢待]]である。…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%b2%ab%bd%cf%b9... - 2022年09月03日更新

象牙

''象牙''(ぞうげ,Ivory)は象の口から出ている牙である。 *概要 哺乳類の犬歯が発達したものであるが、象の牙は門歯が発達したものである。内部は白またはクリーム色であり材質が美しく加工が容易であるため、古来から世界中で珍重されてきた。 *取引禁止 1989年の絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)によって、現在では生きたゾウから牙をとることは法律で制限されている、日本国内では象牙・象牙製品の商業取引は原則禁止されている。 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%be%dd%b2%e7... - 2022年09月03日更新

八角高麗錦箱

''(はっかくこまにしきのはこ)は、[[正倉院]]に保存されている[[金銀山水八卦背八角鏡]]第1号を納めた八稜形の箱。 *概要 文丈(1つの文様の経糸方向の長さ)は4.8cm、窠間幅(完全な文様の緯糸方向の長さ)は22.2cm。鏡箱の裏に和紙で裏打ちしてから高麗錦を貼る。表面がほぼすり減っており、紫糸はほとんど失われている。箱は檜の一枚板をくりぬいて作る。高麗錦はもとは高麗からの渡来品の錦で、高句麗様式の高級な錦をいう。後に国産化される。身の中央に小孔を開け、鏡を押し出して取り出しやすく…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c8%ac%b3%d1%b9... - 2022年09月01日更新

玳瑁螺鈿八角箱

nlaid with Raden)は[[正倉院]]に伝わる八角印籠蓋造の木製献物箱である。 *概要 全面に玳瑁を貼り、螺鈿で連珠や鳥・花をあらわす。文様の細部を毛彫りで表わす。また、蓋天板の花心に琥碧を嵌める。上面にゆるやかな甲盛りを施す。 *構成 表面には[[螺鈿]]、[[玳瑁]]、琥碧を使用し、華麗な花鳥文を表す。蓋の表や側面に、蓮華に乗る鴛鴦や、雲の上の飛鳥を描く。玳瑁はウミガメの甲羅からつくった鼈甲である。花芯にはめた *材料 南倉78の螺鈿片は玳瑁螺鈿八角箱第19号からハクリした破片である。裏…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e0%de%e0%f0%cd... - 2022年09月01日更新

彫石横笛

横笛''(ちょうせきのおうてき)は、[[正倉院]]に保存されている蛇紋岩製の横笛である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に記載されている楽器である。[[横笛]]はインドに起源があり、漢代に中国に伝わったとされる。基本は竹製であるが、本品は[[蛇紋岩]]を用い、節から生えた小枝など、竹の姿を表す。竹笛を模している。全面に花喰鳥、雲、飛雲などの文様を表し、吹口と七個の指孔をあける。黒班のある灰緑色の石材が使用される。X線回析により蛇紋岩と確認された。 頭と本体は一体ではなく、別々の蛇紋岩を使用し、接着剤で接合し…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%a6%c0%d0%b2... - 2022年08月26日更新

町田久成

橋由一、写真家横山松三郎らとともに、[[正倉院]]をはじめとする社寺の宝物調査のため約4か月間出張する。 1882年、3月 東京帝室博物館(後の[[東京国立博物館]])初代館長に就任。同年10月 東京帝室博物館長を辞職。1883年10月農商省博物局勤務。1885年3月元老院議官となる。1889年、12月元老院議官を辞職 1890年(明治23年)、園城寺法明院住職桜井敬徳阿闍梨によって仏門に入り、園城寺(三井寺)末光浄院の住職になった。1896年(明治29年)病にかかり上京、寛永寺の子院である明王院(現在…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%ae%c5%c4%b5... - 2022年06月11日更新

白牙尺

くげのしゃく、びゃくげのしゃく)は、[[正倉院]]に保存されている象牙製の物指である。 *概要 [[国家珍宝帳]]に「白牙尺二枚」と記載があり、二枚とも現存する。二枚とも同じ寸法である。当時の1尺は29.7cmとなる。目盛りの刻線の彫り方は『特別展 正倉院宝物』に出た方が細かく刻まれる。 *[[正倉院]] の「ものさし」 正倉院に現存する「ものさし」は紅牙撥鏤尺が6枚、緑牙撥鏤尺が2枚、斑犀尺1枚、木尺1枚、未造了尺が2枚、白牙尺が2枚の合計14枚である。 *文化財の盗人 明治8年の奈良博覧会で[[赤漆…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c7%f2%b2%e7%bc... - 2022年06月11日更新

蜷川式胤

近畿地方の社寺宝物検査に従事した。その際正倉院宝物調査の記録を残した。壬申検査は、文部省から派遣された町田久成を総責任者として、内田正雄、蜷川式胤らの太政官職員、町田らが自費で随行させた絵師・柏木貨一郎や写真師・横山松三郎らとともにと宝物の記録を作成した。1877年1月、病を理由に退職し、1882年(明治15年)8月21日、没した。享年47歳。 *宝物盗難 「壬申検査古器物目録」は東京国立博物館に原本が所蔵されている。記録では次があった。 紅牙撥鏤尺8枚 紺牙撥鏤尺2枚(緑も青も区別が明確ではない) 白牙…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%e9%f0%c0%ee%bc... - 2022年06月10日更新

通天牙笏

通天牙笏''(つうてんげしゃく)は、[[正倉院]]に保存されている象牙製の笏である。 *概要 笏は、官人が公式行事などで手に持つ薄い板である。材料は象牙のほかに櫟(いちい)、桜などの木が使われた。牙笏は象牙製の笏である。通天は下から上まで左右対称に羽毛状の象牙の筋目通っていることからきているとされる。[[赤漆文欟木御厨子]]に納められていた。  牙笏と呼ばれるものは、日本に六枚だけと言われる。正倉院に二枚、河内道明寺天満宮に伝わる菅原道真の遺品の一枚(象牙製)、鯨の骨製の牙笏は正倉院に一枚、法隆寺から現…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%c4%cc%c5%b7%b2... - 2022年06月10日更新

人勝残欠雑張

(じんしょうざんけつざっちょう)は、[[正倉院]]に保存されている正月7日の人日に用いられた飾りである。 *概要 人勝は六朝時代に中国南部で行われた年中行事で、人日長寿や子孫繁栄を願っい、色絹や金箔を切りぬいて人や花の形に作り飾った。856年(斎衡3年)の「雑財物実録」に757年(天平宝字元年)の献物として2枚の人勝が記載される。現存する人勝残欠は両方の断片を継ぎ合わせたものである。人や動植物の形に切り抜いて彩色した絁、金箔の縁飾り等の残片を一枚に併せた。  現存品の中央付近に「令節の佳辰…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bf%cd%be%a1%bb... - 2022年06月08日更新

雑集

''雑集''(ざっしゅう)は、[[正倉院]]に保存されている聖武天皇が中国六朝・隋・唐時代の詩文を抄出された書巻である。 *概要 [[国家珍宝帳]]記載の献納宝物である。天皇31歳の宸筆である。主として浄土信仰に関するものが抄写され、145首を計上する。中国ではほとんどが散逸し、伝わっていない。 *管理 -名称:雑集 -倉番:北倉 3 -用途: 書蹟・地図 -技法:紙 -寸法:本紙縦27.1〜27.7 全長2142 軸長31.3 -材質・技法 :本紙白麻紙47張 墨書 淡紫および淡黄の罫線 軸端は紫檀 …

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%a8%bd%b8... - 2022年06月08日更新

詩序

Poem by Wng Bo)は、[[正倉院]]に保存されている詩文集の序文である。 *概要 唐代初の詩人であり王勃の文集である。送別、宴会、旅行などで作られた詩や賦の序41編を1巻に収録する。料紙は白、茶、黄、朽葉、赤、緑、縹、鼠などの色染の麻紙30枚を継ぐ。巻末には「慶雲四年(707年)七月廿六日」の書写奥書がある。本文は楷書にまま草体を交えたもので、鋭い筆跡で、変化に富んだ運筆を示す。 文中には、当時制定後間もない則天文字も使用されている。 *材料 *管理 -名称:詩序 -倉番:中倉 47 -…

https://ancienthistory.memo.wiki/d/%bb%ed%bd%f8... - 2022年05月19日更新

鳥獣花背方鏡

uare Bronze Mirror)は正倉院に保存されている中では唯一の四角い鏡である。一般には「海獣葡萄鏡」と呼ばれる唐の鏡である。 *概要 うずくまる獅子の形をしたつまみを中心に、その周囲に6頭の[[獅子]]と葡萄[[唐草文]]を配している。背面に葡萄唐草の中、獅子、鳥、蝶、蜂が飛び交う様子が刻まれる。鋳上りは鮮明である。銅、錫、鉛の成分比は中国鏡に近いため、唐の鏡と考えられる。正倉院展の第3回では「鳥獣葡萄背方鏡」と呼ばれていた。 *構成 鏡背の文様は正方形の中を太い界線で区切り、内外を2区に…

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平螺鈿背円鏡

*概要 [[白銅]]鋳製の円鏡である。正倉院伝来の螺鈿鏡は同心円状に文様を配するものが多いが、本品は上下方向の文様構成となっている。 *構成 鏡背に[[螺鈿]]で花文の装飾で飾る円鏡である。鏡背を連珠文で2区に分け、内区は円鈕をめぐり、六つの花文とそれらの間を蕾文で飾る。外区は大輪の花文を六窠配し、その間隙を花文と花枝文で埋めている。花文は琥珀で飾り、花芯は下地に白緑彩色を施す。その上に金泥彩色した[[玳瑁]]をかぶせる。花心や花弁、葉の中心に赤い琥珀を嵌め、文様の間地は黒い樹脂様の物質…

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