縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、平安時代など日本古代史の出来事と検討課題の考察を行う。考古学の成果も取り入れ、事実に基づき、合理的な歴史の再構築を図る。

タグ検索で奈良時代287件見つかりました。

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蝋燭

灯火用具である。 *概要 蝋燭は日本の奈良時代に登場した。当時は中国から輸入された蜜蝋蝋燭と考えられる。 722年、元正天皇が大安寺に賜った品目の中に蝋燭がある(「大安寺伽藍縁起并流記資材帳」)。 平安時代の中頃、遣唐使の中止により、蝋燭の輸入が減り、補うために松脂(松やに)を使用した国内での製造が始まった。 1568年6月、「甲陽軍艦」に武田信玄が織田信長に蝋燭を進献したとされる。 …

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宝相華

(ほうそうげ)は中国・唐時代や日本の[[奈良時代]]・[[平安時代]]に、仏教などにおいて装飾として盛行した文様である。 *概要 唐草模様の一種で牡丹やシャクナゲ、芙蓉などの花の美しい部分を組み合わせた想像上の植物の形を表す。[[唐花文]]と混同されることが多い。…

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木画紫檀双六局

して左右対称に花文象嵌がある。双六は[[奈良時代]]に流行したが、689年(持統3年)に双六禁止令が出されている(日本書記卷第卅 十二月己酉朔丙辰、禁斷雙六。)。日本最古の双六禁令である。その後754年(天平勝宝6年)にも孝謙天皇の勅が出された。 *使用方法 盤双六は室内遊戯で、さいころを振り出た目に従って升目にある駒を進め、上がりに導く遊び方であったとされる。盤上に配置された双方15個の石をどちらが先に全てゴールさせるかを競う。江戸時代に登場した「絵双六」とはゲームの方法が異なるが、詳しい方法は伝わっ…

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料紙

どなど様々な手法がある。 *装飾料紙 奈良時代には「漉き染め(すきぞめ)」「吹き染め(ふきぞめ)」などの染紙や、金や銀の細かい箔を散らした装飾料紙などがある。 *正倉院 +[[国家珍宝帳]]の料紙 +[[楽毅論]]の料紙…

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国家珍宝帳

''国家珍宝帳''(こっかちんぽうちょう,List of rare tresures of the state )は[[光明皇后]]が[[聖武天皇]]の遺品を[[東大寺]]大仏に献納した際の目録である。 *概要 [[756年]]([[天平勝宝]]8年)6月21日の聖武天皇の七七忌に法会を営み、勅願寺の東大寺の廬舎那仏に[[聖武天皇]]遺愛の品を献納して納めた宝物の目録である。正式名は「天平勝宝八歳六月二十一日献物帳」であるが、「国家珍宝帳」と呼ばれる(参考文献1)。 *形状 軸端は白檀の撥形である。本…

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楽毅論

''楽毅論''(がっきろん,Legend of General Yue-yi)は[[正倉院]]に収蔵されている書聖[[王羲之]]の正書(楷書)の[[臨書]]である。 *概要 楽毅論は魏の夏侯玄が、燕の武将である楽毅について述べた書で、王羲之がそれを書写したものである。[[国家珍宝帳]]の「皇太后御書」と記載される献納宝物である。書聖王羲之の正書を光明皇后が臨書したものである。末尾に「天平十六年十月三日 藤三娘」を二行で書く。「[[藤三娘]]」は[[藤原不比等]]の第三女の意味である。 [[杜家立成]]と…

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色麻紙

ずつずれ、[[繧繝]]の美しさを見せる。奈良時代には「五色紙」と呼ばれていた。彩色を用いた実例として「[[杜家立成]]」や「[[詩序]]」がある。様々な色の[[麻紙]]を継いで書写する。 第3号はさまざまな色の[[麻紙]]を巻き重ねた[[料紙]]。[[奈良時代]]当時の状態の帯封がなされる。紅色、白色、淡褐色、黄褐色、茶色の5色を5枚を基本セットとし、計104枚を一巻に束ねる。 *材料 紙の紙質は楮とみられる。塵取りなどの下処理や繊維の分散は良好で、1紙の寸法は奈良時代の標準的なサイズである。各色はあらか…

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繧繝

''繧繝''(うんげん)は装飾文様の彩色法のひとつである。「暈繝」とも表記する。「段暈」(だんぐま)ともいう。 *概要 段階的に色の濃淡を変えて彩色する。一つの色の濃淡は同じである。色のトーンを階段状に変化させる技法でグラデーションの1種である。 *十二天像 京都国立博物館の「」には、段暈(だんぐま)、片暈(かたぼかし)、照暈(てりぐま)、繧繝(うんげん)彩色技法が使われる。 *参考文献 +[[十二天像>https://www.kyohaku.go.jp/jp/collection/meihi…

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螺鈿箱

''螺鈿箱''(らでんのはこ)は、[[正倉院]]に保存されている[[紺玉帯]]を保管していた箱である。''螺鈿玉帯箱''とも言われる。 *概要 黒の漆塗りで、蓋表、側面には、螺鈿や半球状の水晶などを用いて、草花文をあらわす。 蓋の中央に[[金平脱]]で六花弁を華やかに飾る。箱の内面は[[繧繝]]錦の内貼り(嚫)を作る。 円形の印籠蓋造り。内外に黒漆を塗る。夜光貝とみられる[[螺鈿]]には毛彫を施す。 金平脱の外側に伏彩色した水晶を玉荘した八枝の花卉文を配置する。貝は厚さ1mmの[[夜光貝]…

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伎楽面 木彫第47号

に由来するセリフを伴わない音楽劇である。奈良時代には大仏開眼会など各寺院の法要でしばしば上演された。 *構成 頭部には花文様をあしらう胡帽をかぶる。肌は赤褐色塗り。778年(宝亀9年)製作である。冠の全面と背面は[[繧繝]]彩の団花文を描く。両側面は丹地に[[繧繝]]形の花弁を描く。 *類例 東京国立博物館に法隆寺献納の木造伎楽面「伎楽面 酔胡王」(重要文化財)がある。 *材料 桐材製で、冠の頂部は別材を継ぎ合わせる。彩色されている個所は全面に白下地を施す。肉身は赤褐色で表すが、部分的に赤を濃くする。歯…

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剪子

''剪子''(せんし,Scissors)は鋏(はさみ)を意味する。 *概要 切る物を2つの刃で挟み込んで、物を切断するための道具である。灯明の芯切り用の鋏は、韓国慶州市の雁鴨池からほぼ同形の鋏が発見されている。国立慶州博物館で展示される。 *正倉院 -[[白銅剪子]] - 燭台の燈芯を切るための鋏である。刃の部分に半輪形の金具がついていたことから、灯明の灯芯切りのための鋏と判明した。 *出土 -[[握り鋏>https://www.imuseum.jp/maibun/denno/582.html…

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紫檀木画槽琵琶

''紫檀木画槽琵琶''(したんもくがそうのびわ, Red Sandalwood Biwa-type Lute with Marquetry Decoration)は[[正倉院]]に収蔵されている木画で装飾された四絃の琵琶である。 *概要 象牙や黄楊木、[[紫檀]]、錫を使用した[[木画]]で装飾し、捍撥に騎馬狩猟の人物を描いた革を貼る四弦四柱の[[琵琶]]である。主な木材は[[紫檀]]、絃門と海老尾は[[柘植]]木材である。第1号は「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶 第1号」、第2号は「紫檀木画槽琵琶」、第3号は「木…

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粉地彩絵八角几

''粉地彩絵八角几''(ふんじさいえのはっかくき,Lacquered Hide Mirror-case)は、[[正倉院]]に保存されている仏前に供物を献ずるための台机である。 *概要 几は物をのせるための台を意味する(献物台)。 天板は八角形に作り、刳り形のある床脚を立てて[[香狭間]]を透かす。天板表裏に緑青を塗るほかは、全体に暈繝彩色で華麗な花文を描く。 使用するときは天板に褥を敷き、その上に献物を乗せる。宝庫の几には献物の種類により、天板が方形、長方形、州浜、六陵、八花、長花などの形がある。材は檜…

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桐木琴残欠

''桐木琴残欠''(きりのきのきん ざんけつ,Seven Stringed Zither)は、[[正倉院]]に保存されている楽器の断片である。 *概要 用途不明の絃楽器である。琴に似ており、七弦をもつ。裏板の中央に「[[東大寺]]」の刻銘がある。 *構造 桐の一木から彫り出した槽の背面を内刳りし、裏板を付ける。槽頭部の端を花弁状に切り込み、短い臨岳痕には7個の通絃孔がある。裏板は檜製で、転手匣(南倉177七絃楽器残欠)が付く。中央に長方形の音孔をつけ、頭部には通弦孔をつける。 表面は頭部を花形につくる。…

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黒柿

''黒柿''(くろがき)は柿の木の芯に黒色物質が沈着してが黒色または黒色の縞模様になったものをいう。 *概要 通常、柿の木は製材すると乳白色〜淡黄色に近い色味である。稀に黒色が樹の中心部に入るものがある。 「黒柿」は150年以上経った古木から見つかる。1万本に1本という確率でみつかるとされる。伐採後も黒柿に含まれた水分を一定割合までまで抜き(乾燥させ)木材を安定させてから加工する。そのために約5年かかる。柿渋の元の「タンニン」が変色し、白い樹のる柿の木に黒が入ると推定されている。現代でも非常に貴重で高価…

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平文

''平文''(ひょうもん)は漆器の加飾技法の一種である。 *概要 金、銀などの金属板を文様の形に切り、漆地に嵌めこむか又は貼り付けて漆を塗布し、木炭で研ぎだして、栽文と漆面を均一にする方法である。面を一様に平らに研出したもの、または錫・鉛板を張放しにしたものを平文という。平脱は漆面より文様が高い。 [[平脱]]と混同した解説があるが、[[平脱]]とは異なる。…

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魚々子

院文書』に「魚々子打工」があることから、奈良時代には専門工がいたとみられる。 *事例 -銅造如来半跏像(法隆寺献納) - -貼銀鍍金双獣双鳳紋八稜鏡 - 個人蔵(「古代鏡展示館」(兵庫県立考古博物館加西分館)で展示)紋様の隙間に魚々子紋が隙間なく打ち込まれる。 -[[銀壺]] - [[正倉院]] 精緻な魚々子 -[[金銀荘横刀]] - 金具は魚々子地に銀製鍍金で唐草の毛彫を施す -[[瑠璃坏]] - [[正倉院]] 脚は銀台鍍金 毛彫 魚々子地…

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門脇禎二

''門脇禎二''(かどわき ていじ、1925年9月28日 - 2007年6月12日)は日本の歴史学者である。専攻は日本古代史。文学博士(京都大学、1969年)。京都府立大学名誉教授。 *概要 研究テーは(1)古代共同体・奴隷制論、(2)「大化改新」否定論、(3)飛鳥論、(4)地域国家論・日本海域史などに取り組んだ。教科書や学習参考書の執筆など、歴史教育にも力を入れた。京都府相楽郡精華町は門脇先生の著作を始め、本6,820冊、雑誌約370誌(2,613冊)を所蔵する。4〜6世紀ではヤマト王権は地域王国でし…

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直木孝次郎

''直木孝次郎''(なおき こうじろう、1919年1月30日 - 2019年2月2日)は日本の歴史学者である。専攻は日本古代史。 *概要 中学生から万葉集に親しみ、一高在学中に百済観音にまみえて古代史を志した。京都帝国大学に進んだ。歌会始の召人になったことがある。額田王から台湾・韓国の歌人に及ぶ幅広い年代の短歌評論を行う。壬申の乱研究では大海人皇子の吉野から伊勢越えの道を踏査した。 *経歴 -1919年、兵庫県生まれ。 -1943年、京都帝国大学文学部国史学科卒業。 -1943年、海軍土浦海軍航空隊入隊…

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上田正昭

''上田正昭''(うえだまさあき、1927年4月29日 - 2016年3月13日)は日本の歴史学者である。専攻は日本古代史。勲二等瑞宝章。 *概要 東アジア全体を視野に入れた古代史研究で知られている。日本古代の歴史と文化を幅広い視野で多面的に研究し、また、アジアの中の日本という新たな歴史像を構築したとされる。 百済・加耶系の漢人、新羅系の秦人、高句麗系の高麗人の役割、「帰化」と「渡来」の語を明確に区分した。徹底した文献史料批判に基づく実証主義を基盤に、国文学・神話学・民俗学・宗教史学・考古学など、多方面…

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